捨て駒の主に祝福を(蒼紅紫翠/ギャグ)
「貴様ら・・・いったいどういうつもりだ」
放課後、元就が音楽室から教室に戻った途端に大量のクラッカーが開かれた。
クラッカーの量はこれこそ膨大で、火薬のにおいが嫌でも鼻に付く。
「どういうつもりって、アンタの誕生日を祝ってんじゃねー」
「長曾我部、貴様は黙れ。
・・・と言っても、この流れでまともに話せる奴はおらん・・・・・・真田、話せ」
目の前には元親、政宗、幸村の四人がいる。
元親は長年の付き合いで元就には話すことだけ無駄だということは理解できている。
政宗に至ってはもう日本語でしゃべれ、という感情しか持っていない。
結果、元就は一番まともだと思われた幸村に声を掛けた。
「某たち、貴殿の誕生日を祝っているのでござる!!」
「・・・・・・・・・」
教室に掛かってあるカレンダーを見てみると、3月13日までが朱で×を付けられている。
そいうことは今日は3月14日、元就の誕生日だった。
「我は頼んだ覚えはない」
「ha! アンタは相変わらず素直じゃねぇな、そんなこと言いながら口元緩んでんぜ?」
「何処が緩んでおるというのだ!」
その場にいた元親も幸村も緩んでいる様子はわからなかった。
ただ政宗が笑っていった。
「おいおい、わかんねぇのかよ。
ほら、いつもより5oは緩んでんぜ?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
三人は一斉に引き始めた。
その三人の視線に気づいてか、政宗は焦ったように言葉を発し始めた。
「だからっ、さすがにそれは嘘だから、な!嘘だかー」
「よし、これから三人でカラオケで元就の誕生日でも祝いに行くか」
「・・・そうだな、たまには貴様の言うこともまともなことがあるものだ」
「行くでござるか・・・・・・三人で!」
「置いてくなああああああああああああああああああああああああ!!」
言葉で言い表せないほどの表情で追いかけてきた政宗の為に、三人は再び教室へ戻った。
「で、結局何だ?
我に捧物でも用意がされてあるのか?」
「おうよ!」
「幸村出せよ」
「お、おう!・・・・・・元就殿!誕生日おめでとうでござる!!」
笑顔でそう言った幸村から渡されたのはきれいにラッピングされた箱だった。
「っ、・・・、感謝する・・・・・・」
礼は言ったわけだが元就の眉間のしわは未だに無くなりはしなかった。
それでも、三人は元就が喜んでいるということはわかった。
「じゃあ俺らは先に帰るから」
「see you」
「部活中にすまんでござった」
三人が出て行ったあと口元を緩ませた元就が開けたラッピングされた箱の中には・・・・・・ぎっしりとオクラが詰められていた。
な、何故、このような季節にオクラがあるっ!?
さすがに計算してないぞ?
というか、あやつら結局は我を馬鹿にしてるではないかっ!!
元就は三人を鬼のような形相で追いかけた。
((一方))
「へっ、もうちょいデレたらいいのによ」
「まあこんくらいの元就もいいじゃねぇか」
「・・・・・・二人とも気持ち悪いでござる」
「ったく、相変わらず幸村黒いよなー」
「何だと、まだ先程までは”ござる”とかつけてたぞ?
だいたい貴殿らが気持ち悪いのが悪い、特に元親殿は元就殿の前では自重するべきだ」
「うっ」
「まあまあいいじゃねぇかよ、な?」
元就が来るまで残りあとわずか・・・・・・。
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やばい、マジで書けないやっ!
とりあえずナリ様おめでとうございます!
乱文すいませんでしたー><
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