おめでとう、元親君!(逆トリ)

「元親、おめでとう!!」


今日はBSR48の開票日だった。
そして、今私の目の前にいる元親は7位に。
・・・つまり、ドラマCDに入れるということで。


「おう、ありがとな・・・と言っても、結果的にこれは俺だけど俺じゃねぇっていうか・・・」
「ううん、これは元親だよ」


目の前にいると言っても私は画面の中の元親に話しかけている訳ではなかった。
何ていうの・・・?
逆トリ・・・?

今目の前にいるのはBASARA元親そっくりの元親だった。
本人かもしれないし、姿がそっくりのは偶然なのかもしれない。
それは神のみぞ知るということで・・・。


「でも、この声優は俺と一緒の声をしていても俺じゃねぇぞ?」
「でも、皆”長曾我部元親”に入れたんだよ?
 せっかくなんだから喜ばないと損だよー、それに家康が拗ねちゃったりするんじゃないの?」
「・・・家康か、こっちに来てから大分経つがあの青年の姿になってんだろ?
 もう拗ねたりする餓鬼じゃねぇよ、きっと」

元親はそう言って向こうの私が知らない世界を懐かしむように遠くを見る。
そうやって悲しそうな顔を見るたびに私としても当たり前のことだと思いながらも胸がきゅっとしてしまう。


「・・・・・・」
「どうした、名前?」
「・・・−、え、い、いいや、何もないよ?
 それより元親もせっかくなんだからもっと喜んどくべきだよ!
 向こうの世界にはそうやって全国でする人気投票はないでしょ、こっちみたいなファンはいないし。
 ・・・でも、、野郎共はいるんだよね・・・・・・・・・」

そうだ、今こうやって一緒にいるとしても元親は遠くの住人。
いつかは野郎共と海を渡る生活に戻るんだ。
そして、いつか・・・私のことも忘れてしまうんだろうな。


「だから、どうしたんだ。そんな暗ぇ顔してよ?」


いつの間にか顔を覗き込まれていた私。
次の瞬間元親がぐっと距離を縮めた。

「も、元親っ!?」
「おう!せっかく全国7位の俺がいるんだぜ?
 もっとお前さんも喜べ!!」
「どんな理屈で・・・」

あまりにも元親の言っていることが無茶苦茶で思わず笑ってしまった。
私を元気づけようとしてくれてたんだろうね?
私が笑うと元親も笑った。


「元親、私の中では元親が一番なんだから!」
「え?」
「なんてね?」
「・・・っ!まさかのそういうオチかよ!!」
「なんてね?」
「どっちだよ!!」

そうやって元親をからかって私は今を十分に楽しんでいるのであった。





(ep.)
「もういい、俺の良いように受け取ってやる!こっち来い、名前」
「え、何ー、って、何抱きしめてるの!?」
「いいだろ、今日ぐれぇ。俺に悦べって言ったのはお前さんだろ?」
「いやいや、喜べって!漢字が違う!!」
「んなもん知らねぇよ!覚悟しろよ?」
「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー//」









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はい、思わず嬉しくて慌てて書いたもの。
元親7位おめでとう!!
眠い上に興奮しているため私の意識とは違うところで書いていると思っていただけたら嬉しいです笑












    


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