おめでとう、元就様!(学園)
『捨て駒よ』
私の通う学校には同じ学校の人にそんなことを言う人がいる。
2年4組、毛利元就。
冷血で恐れるものは無いといわれる完璧主義者。
どうやら誰にでもにも態度は変わらないらしく、その名は有名だった。
その先輩が・・・校内人気ランキングに6位にランクイン。
あの・・・人を捨て駒捨て駒言ってる人が。
顔はいいし、成績も運動神経もいい。
基本的に悪いところはない・・・いや、性格に問題ありか。
いつも一緒にいる長曾我部先輩はフレンドリーな人なのでその分毛利先輩の性格ははっきりと浮き出てしまう。
「元就様、6位おめでとうございます」
私は吹奏楽部ゆえに毛利先輩の後輩だった。
だから結果に関しては一応祝うつもりだったので挨拶に行った。
「ふん、別にそのようなもの我は望んではおらぬ」
「さいですか、まあ何で選ばれたのかっていうのは個人的には不思議ですよ」
「っ、・・・貴様の分際で」
先輩の話に合わせて一言言ってみたがちょっと気に入らなかったらしい。
でも、それはきっとそれだけ喜んでたということだと・・・私は思う。
「結局は嬉しかったんですね・・・−」
「名前!」
「はい?」
「・・・別に何もない」
「ほんとにこれだから・・・。
もっと長曾我部先輩みたいに喜べばいいのに、だから生徒会にはめられんですよ」
「我と長曾我部を比べるでない」
「じゃあせめて嬉しいことぐらい喜んでみてはどうですか」
毛利先輩の頬をぐっと掴んで思いっきり上にあげた。
それでようやく頬は上がったが眉間のしわは未だに取れない。
「ふぁっふぁとふぁあふぇ、ふぁふぁふぉふぉ」
「何言ってるかわかりませんよ、・・・・・・くくっ」
本当はわかったるけど。
先輩のことだから「さっさと離せ、馬鹿者」とでも言ってるんだろう。
きっと他の吹部の先輩に見られたら私凄く怒られるんだと思う。
だって私みたいな平凡な後輩がこうやって吹部の主である先輩にふざけたことをしてるから。
しかもそんなことをして笑ってる。
というか、もう普段滅多に笑わない先輩がこうして一応笑ってる。
しかもふぁっふぁとか言ってるのが凄く可愛らしくて微笑ましかった。
しばらく肉がほぼついていない先輩の頬で遊んでたらとうとう耐えられなかったらしく私の腕を掴んだ。
「貴様は馬鹿か、阿保か貴様は!」
「まあまあそんなに怒らないでくださいよ、可愛い後輩との戯れじゃないですか」
「どこに可愛い後輩がいるという」
「うわ、ひどっ・・・」
「貴様だというなら・・・ふっ」
鼻で笑いやがった。
ほんと昔からそういうところは変わらない。
「元就、元親を嫁にするとかイタいこと言ってたくせに」
「くっ・・・それ以上口を開くな!
喜べばいいのであろう!
我は貴様に祝いの言葉を言われて嬉しかった!」
「・・・・・・そんなにストレートに言うのはなしだよ」
元就のことだからここまで言い切ったのは本心なんだろう。
でも、ここで喜んだのはランキング結果でなく私のお祝いの言葉だったようで。
不覚にも私の方がドキッとしてしまった。
「こっち見ないで」
「手を掴まれてるのがわからぬのか、馬鹿者」
「捨て駒の手なんか掴むんじゃないわよ」
「貴様は捨て駒ではない、馬鹿者だ」
そう言った幼馴染は頬を緩め、眉間のしわを取り微笑んだ。
その笑顔でいたらもっと上目指せるのになとちょっと残念に思ってしまった私だった。
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うおおおおお、元就おめでとう!6位おめでとう!!
ああ、もう瀬戸内で6、7とかもう狙ってんのかっていう・・・・・・
すいません、取り乱しました;
これからも捨て駒捨て駒言って頑張ってもらいたいものですね(・w・)
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