おめでとう、小十郎先生!(学園)
「小十郎先生っ、遅くなりましたが人気投票4位おめでとうございます!!」
「名前か。
というか、お前だいぶ今更なことじゃねぇか。
しかも、4位でそんなにテンション上がることもねぇだろうが・・・」
我が学園内で先日行われた人気投票。
生徒がメインだったはずが、いつの間にか教師陣まで選挙対象となり、・・・当たり前の話だが小十郎先生はランクインしていた訳だ。
「私としてはテンションとか上がっている訳ではないのですよ!
でも、先生がちゃんとトップ10に入れたことはおめでたいですから・・・」
トップ10は、この人ならするだろうと思ってた。
というか、だいぶ私の中では確定していたし、実際果たした訳だ。
私自身も先生に票を入れたから何とも言えないんだけれども。
「それでもだ、どうして今更だ?」
「言いたかったです、おめでとうございますって。
でも、言えなかったんです!」
「はあ?」
「・・・わかってください!
唯でさえ先生の周りには女子が集まっているのに、この間のこと有ったばっかりですからもう女子が周りにわんさかしてたじゃないですかっ。
その状態で私に来いというなら先生、あなた血も涙もないですよ」
その理由もあるが、他にも言えない理由がある。
一番私の中で大きな理由。
それが、”先生が遠くに行ってしまったから”
私の過度な一方的な気持ちがある上に、先生の人気度。
・・・関係ないと言われたら関係ないが、これは私が不安になる要素大なのだ。
「・・・名前、お前ほんと心配性だな」
「え?」
「お前の思ってることぐらい御見通しなんだよ!
それに、自分で票入れたんならちゃんと俺に言ってくれたっていいじゃねぇか。
お前は特別なんだからよ」
「先生・・・・・・」
頭のいい先生には私の考えていることぐらい御見通しだったようだ。
それを素直に嬉しく思うけど、でも恥ずかしい。
「わかったな、俺はお前の票だけがあればそれでいい。
逆にお前がいれてなかったらどうするか、ってとこだからなー・・・」
「先生、大好きっ!」
もう爆発しそうになるほど先生への気持ちが溢れた私は、勢いよく先生に飛びついた。
そんな私を受け止めてくれる先生は温かくて。
頭を撫でてくれるこの位置はもう誰にも譲れないもんだなー、と再確認した私だった。
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もう小十郎さん、勘弁してください!
あなたの遣いがわからんぜよー・・・
はい、小十郎4位おめでとう!!((開き直ことをお許しください;
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