おめでとう、三成君!(現パロ)
「三成〜、2位だったよ!すごいよ、2位だよ、2位!!」
この間の人気投票の結果、なんと三成は2位。
ちなみに1位は伊達政宗っていう先輩なんだけど、三成は1年生にして2位。
これって、かなりすごくない?
「先程から2位、2位とうるさいっ」
と言っても、本人は無関心のように私が騒ぐのに煩いとしか思っていないみたい。
もうちょっと喜べばいいのに。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
私が黙ると同時に、三成も口を閉じた。
ほんとに、黙ってたら1位も夢じゃなさそうなのにな・・・。
まあ、どちらにせよ三成は格好いいんだけどさ。
「ほんともったいないよね、本人が喜ばないなんてさ」
「・・・私が2位で何だというのだ?
だいたい秀吉様も半兵衛様も私より順位が低いということは、まずそのランキングに不正があったことを示している。
嘘の情報に騙されるな」
・・・・・・え?つまり、三成が喜ばないのは自分は秀吉さんや半兵衛さんよりも順位が下のはずなのだから結果が嘘だと言いたいと・・・・・・。
「この豊臣馬鹿がっ!!」
「っ!?」
「何が自分は秀吉さんや半兵衛さんよりも順位が低いよ!?
これが本当の結果に決まってるでしょうが!!
三成は自分で票も取ったし、2位も勝ち取った。なのに、嘘だなんて言わないでよ。
投票者だってお金賭けてるんだよ?」
ぶっちゃけ、私だって三成に票を入れるためにお金を手放したりした。
三成はというと知らなかったようにポカーンとしている。
いつもとのギャップで笑いそうになるけど、必死に堪える。
「え、賭けていたのか?」
「そりゃ、とある商品を買わなきゃ票も何もないもん」
「ちなみに誰に入れた?」
「え、私?」
「家康君ーー・・・・・・嘘、嘘っ!冗談だって!!三成だよっ!!」
ちょっと意地悪してやろうと思ったのにも関わらず、三成の目つきがおっかなかったためすぐに白状した。
ほんと、敵わないな・・・。
「で、それがどうしたの?」
「私はそれで満足だ」
「え?」
「何票入ろうともー、な?」
三成は恥ずかしがったのかそれより先は言おうとはしない。
そんな三成が私に可愛く映り、にやにやと笑ってしまう。
「”何票入ろうともー”?」
「くっ、わかっているだろう」
「ん〜?」
「貴様・・・わかってるくせに・・・・・・」
少し、顔を赤くして恥ずかしがってるのか、怒っているかのどっちかの三成。
もしかしたら、どっちもかもしれない。
・・・・・・・・・もう、何、この可愛いのっ!?
「金輪際言わない・・・・・・私は貴様の票で満足ができないこともない」
ツンデレだ、ツンデレだよ、これ!
可愛いな、可愛いなぁああ!もうっ!!
私はそれから一時間三成の頭を撫でることしかできなかった。
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三成、おめでとう!!
今回4000票越えだということで、すごいですね。
それにしても、名前変換ありませんですいません;
三成初夢はどうでしたでしょうか?
お楽しみ頂けたのであれば幸いです。
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