代償(愛されたい幸村)

「結果が全てではないと幼少期より甘えてきた。しかし、今となってはしすれば負け、生きていても主が敗れれば負けとなる。結局は結果が全てだ。
 …某の中で毎日が苦となるときもあった」


幸村様が戦場から帰ってきた夜のこと。
大事な話があると呼ばれ、お酌をしながら昔話を聞く。


「今では大変立派なお方になられましたね」
「ああ…いつしか名前のおかげで、俺の中で槍が某の誇りとなった」
「私の?」


御猪口をカタンと音を立てて置き、幸村様は私をじっと見つめる。


「名前の笑顔が守れるならば、槍となるのも悪くない」
「幸村様…」
「名前をこれからも守る…故、愛してくれぬか」




じっと見つめられてそんなことを言われた状態。
体が動くわけがない。
結局私はそのまま幸村様の逞しい胸板に閉じ込められることになるのだった。




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定番中の定番ですね
これ薄●鬼の斎藤さんで作ってたネタだったんですが、途中で話が変わりました




  


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