ハグの理由(近所のお兄ちゃんな元親)

「ほー、元就んとこ行って餌付けされてハロウィンでもいろんな奴にお菓子もらって
 ・・・明日から海外出張だ?」
「な、何が言いたいんよ!」


ちか兄にハロウィンのお菓子をおすそ分けにこれば、いきなり小言のような発言。
黙って座って聞いているのはいいんだけれどもちか兄はどこか不機嫌そう。


「まあ簡単に言えばどんだけ肉つけに行きてえんだって話だな」
「ひどい!!」
「だって、ほらここ何が詰まってんだ?」


そう言ってちか兄は私の頬とお腹を交互につんつんしだす。
ぷにぷにという効果音がぴったりな光景で、いくら幼馴染で、さらにはお付き合いした身であろうが女の子のお肉に触れるのはどうだろうか。


「別に出張は食べ物めあてじゃないんやもん。
 というか何でそんな不機嫌になってんの?」
「………はー、わかってねえな」
「何が?」
「考えてみろ、この間元就のところに行ってきて帰ってきたと思えば一週間出張」
「だから?」


つんつんする手の動きを止めたかと思えば今度は私をぎゅっと抱きしめる。


ああ……なんだかすごい久々なちか兄の匂い。

それとぬくもりに包まれて、自らも腕をまわす。



「もしかして寂しかった?」
「言わせんな」
「ちか兄…」
「本当に行くのか?」
「行くけど…でもちか兄に一番に会いに来るから」


ちか兄は私が出張に行かないという望みは諦めたようで苦笑をこぼす。
そんなちか兄が愛おしくて今度は私からぎゅっと腕に力をこめた。




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不完全燃焼な感じが激しいですorz
出張ではありませんが明日から海外行く私だったりします←
ところどころで方言っぽくなってるのはちょっとだけ神戸を離れるのが寂しかったり寂しくなかったり…みたいな笑



  


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