001122(政宗)

11月22日・・・今日は俗に言う”いい夫婦の日”だ。
日本政府は何を思ってこんな日を作ったんだろうね、ほんとに。
世の中にはずっとイチャコラできる人ばっかりだとは言わないのに。




私の旦那様はとある企業の社長だ。
自慢じゃないが・・・いや、もうこれは自慢できるかもしれないが、企業はやたらでかい。最近では海外にも進出したらしい。

そんでもって、毎日忙しそうにしている。今日たかが”いい夫婦の日”なんぞ関係なく働いているわけで。しかも、今日は取引の関係でいつもより遅くなるといっていた。
別に私自身がそこまで名前だけの日を楽しみたいわけではない。

・・・・・・だけど、羨ましくなってしまったりはするじゃないか。
これでも、新婚1年目だ。
もっと一緒にいたいって思ってしまうのだっていいんじゃないですか?
政宗はもともとまわりにはいつも人がいるからいいけどさ、きっと私なんか関係ないくらいに・・・。
やっぱり私はちょーーーっとだけ淋しかったりもするんだよ。

「・・・政宗の馬鹿ァ」

淋しくてそう呟いたとたん、ピンポーンとインターホンが鳴った。
「政宗?」
期待を胸に寄せ、扉を開けたとたん腕を掴まれ、私は前方に倒れこんで政宗の胸に飛び込んだ。

「Hey!名前今帰ったぜ」
「もう今日はいきなりどうしたの?」
「どうしたって・・・今からちょっと外に出るからな」
「えぇっ!?ちょ、私今すっごい部屋着なんだけどっ」

大丈夫だ、いいから付いて来いー
政宗は私に微笑みながらそう言って手を引っ張って家を出た。


寒い道のりを歩くこと約20分。
「政宗ー、どこ行くの?寒いよぅ」
「ったく、アンタは仕方ないな・・・ほら」
寒いといえば、自分のコートを私に掛けてくれた。
・・・でも、どこへ行くかも答えてくれなくてまた無言のまま連れて行かれる。



「ほら、着いたぜ」

着いたのは、とある神社。
それでも、私にとってはただの神社ではない。

「政宗・・・ここってー」
「俺がproposeしたところだ」
「なんで・・・」
「そりゃ決まってるだろ?」


政宗はニッっと笑って言った。
「今日はcoupleのための日だ you see?」
「知ってたんだね、今日のこと。ありがと、政宗」

「俺の女だと認めているのはアンタだけだ・・・my sweet honey」

政宗と付き合って2年、女癖が悪い政宗が私と付き合ってるときも浮気してると噂されて私にそう言ったんだっけ?
私はもう政宗が私のこと好きじゃなかったら覚悟を決めようーそんなことを思っていたのにプロポーズされてしまったものだから、今考えると笑える話だ。

「政宗・・・結婚してくれてありがと」
「名前、いつも淋しくしちまって悪ぃな・・・」
「えっ」

いつもたとえ淋しくても気づかれまいとしていたはずなのに・・・。
全部お見通しだったんだね。

「今夜は寝かせねぇ、ずっと一緒にいてやるからぜ」
「なっ、何言ってー」

神社だというのにも関わらず、そんな破廉恥なことを言った政宗に焦っていたら一瞬のうちに私の唇は奪われた。

「楽しませろよ honey?」

今日はもう眠れないなと思い、寝不足を覚悟した。
明日は勤労感謝の日。祝日だし、政宗はいつも働いてるし今日から明日にかけては言うことを聞いてあげようと思った。
なんだかんだで私が甘えてるだけだけどね?


「政宗ー」
「Ah?」

「大好きだよ」
なんてガラにも無く言ってみせるのであった。

夫婦だもん、今日ぐらい羽目を外しちゃったていいよね。
好きだから、政宗が。


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結局ぐだぐだになってしまいまして申し訳ございませぬ;
政宗久々に書いたもんで口調があれ・・・?ってなりながら書いてました。筆頭めっちゃ推してる方、本当にすみませんっ!!
っていうか、筆頭が神社でプロポーズだなんて・・・夢マジないですね。
むしろギャグになってますね。
ごめんなさいっ!!


…という昔書いたのを見つけました。改めて面白いですね。
たぶんこれ2012年度ですね、政宗書いてた時代ってちょっぴり懐かしかったりします笑
もう元親ばっかですもんね。



  


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