銀金


「シルバー」
「…なんだ?」
「俺さシルバーが好きだぜ」
「知ってる」
「シルバーは?」
「……愛してる」
「は!?」
「なんだ?」
「え、だって…っああもう馬鹿野郎」
「はいはい」

シルバーが俺に近付く、生憎俺の後ろはフェンス。俺は逃げる事なく奴の顔が迫るのを待つ。ちょっとかさついたシルバーの唇が俺の唇を塞ぐ、唇を啄んでぴちゃりと音を立ててシルバーの唇を俺の唾液で湿らす

「…なんだ」
「唇、荒れてたから」
「?」
「リップクリーム買えよな」
「何故」
「かっさかさのチューなんて好きじゃねえの。」
「お前が湿らせばいいだろう」
「しねえよ!きめえな!」
「今日からお前は俺のリップクリームだ」
「キメてんな!格好悪いんだよ!」

青空の下で叫んだ。それでも、まんざらじゃないとか…もう病気だよな。



end








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