ライバル×ヒビキ(学パロ)



「ふお、お…!」

重ねられたダンボールはギリギリ僕の目の下だった。

だけど、それを支えながら歩くとなると足場が見えないのがネックな訳で。

(っていうか満足に前も確認出来な…っうわ)

肩掛けバッグの紐がずり落ちてバランスが崩れる

(──っあ)
箱が…落ちる
体が前のめりになる
ああ、これ…転けるかなあ。

かなあっていうか、確実に転けるなあ!!

「わわ……!!」
「………っと、…大丈夫か?」

ギュッと目を瞑ってこらえてみる。(受け身とか、無理)
すると間もなく誰かが前からダンボールを支えてくれたようだ。
声を掛けられて僕は目を開く。

「……ソウル?っごめんなさ」
「いや謝らなくていいけど」
「い。あ……有り難う。」
「別に。これどこに持って行くんだ?」
「これ?資料室だけど」
「ふうん。」

ダンボールを持ち直そうとすれば、ソウルの手がそのままずれたダンボールを持ち上げた。

「…何呆けた顔してんだ?行くぞ」
「………え?」
「置いてくぞ、ほら早く来い」
「!…っうん」
僕は先を歩こうとするソウルの隣に駆け寄って一緒に資料室を目指した。



重い資料運びをしていたらさりげなく手伝ってくれた/べたな展開に挑戦する5題(学校恋愛編)






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