シルバー×ゴールド(学パロ)



新学期
今のうちにある程度出席日数を稼いで、それからちょいちょい穴抜けしようと企んでた俺は、クラス発表の時……はっきり言おう、ひどく萎えた!

『げ…。』
『綺麗に分かれたな。』
『マジで?俺一人かよ…』
『お前だけじゃない俺もだ』
『去年はまだヒビキが一緒だったから出てたけど』
『……………はあ。』
『出る気が起きない、マジ、起きない。』

という事で俺らは別々になってしまったんだけどさ。
もうそれからが酷いのなんのって、帰る時間以外全くシルバーに会えないのだ。何コレ、新しい拷問かなんか?
ソウルなんかヒビキと同じクラスだからとかいってサボりもしねえし。


そんなシルバーちゃん。なんと今日は先公に呼び出されて放課後会えないとか。おまえら爆死しろって思うんですけど!
先に帰って構わない、なんてシルバーは言うけど冗談じゃないっ
俺はシルバーの席がある教室にやってきて、あいつの席を探す。
誰も居ない教室で、唯一鞄が置いてあった机。それがシルバーのだとすぐに分かった。

「っうー…、シバか?キョウか?話の長さからしてひょっとすると…ウツギだったりして。…早く戻ってこい、ての。馬鹿シルバー」

シルバーの机に置いてあった鞄を床に置き、椅子に座って机に突っ伏する。

それから顔をゆっくり上げて前だったり横だったりを見る。

「これが…毎日シルバーが見てる景色か…」

じゃあ俺はどんな風に映ってんだろ。
そんな事を呟きながら、また机に伏せる。
すると背後から人の気配が…。それはそのまま俺を抱き締めて呟いた

「…お前はとても可愛らしく映っている。待たせたな、ゴールド」
「そりゃあアレだ、お前目がいかれちまってんだな。…お帰り、帰んぞ。」

まさか机に突っ伏する所を見られただけでなく、独り言まで聞かれていたとは。
俺は顔を赤くしながら相手、つまりシルバーを睨んで素っ気なく言うのだった


放課後の教室で想い人の席に勝手に座ってみたところ本人に目撃された/べたな展開に挑戦する5題(学校恋愛編)






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