金+赤+銀+緑



歌をうたってみよう。


「せっせーせーっの」
「よいよいよい」
「おてらのおしょうさんが」
「かぼちゃのたねを」
「「まきました」」
「めがでてふくらんで」
「「花がさいて」」
「実になっ」
「じゃんけんっ」
「「えっ?」」

「「…………………」」

「「いやいやいや」」

グリーン先輩が暇になる迄の数分。やることが無かったゴールドとレッド先輩はふと手遊びをしだした。俺も誘われたがすかさず首を横に振り、二人のやり取りを見詰める。

「ゴールド、おまえもうじゃんけんに移行すんのかよ」
「ええ!?レッド先輩だって、実になった後のかぼちゃは食べる以外ないっしょ!」
「何言ってんだ、これから壮大なストーリーがだな…」
「ストーリー!?ちょ、言ってみて下さい!」

どうやら歌に食い違いが生じたらしい。二人は互いの意見を言った後に、レッド先輩が自分の知っているその遊び唄の全貌を歌ってくれた

「まあ最初は一緒だから省くな?えーっと、
はながさいて、みになって
にんぽうつかってそらとんで
シルフカンパニーにぶつかって
シルフカンパニーがこうわれて
にんぽうつかってまたもどり
はながさいて、じゃんけんぽん」

「……………」
「…………………」
「なんだよ二人して黙って」
「ちょ、あの。整理させて下さい。」

流石の俺も絶句した。なんていう唄だ。とんでもない。
突っ込み所が多すぎる。作った奴はシルフカンパニーになんの恨みがあるんだ。

取り敢えずそんな唄、あんまり歌ってほしくないっす。とゴールドが懇願した所でグリーン先輩がやってきた。

「グリーン先輩はどっちっすか!?」
「何が。」
「遊び唄!かぼちゃのやつ!」
「……………ああ。」
「どんなのだった?」
「ええと…、どんなのかは忘れたが、取り敢えず『アブラムシ、犬の下駄』って言ってた記憶はある」
「「はいー!?」」
「…………………。」

グリーン先輩の発言で更に話題は混沌へと呑まれて行った。


end







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