今は君を想う
「3/3」ページ
此れくらいしか思いつかなかった。
薫の笑顔が見たい。
一時的にでもあの薫の顔を上書きして忘れたいのかも...、
それでも構わない。
―――...「有難う、千鶴」
ほら、そうやって私に微笑み返してくれる。
薫は私の大切な兄...大切な家族...
互いに同じことを思える日が来たらいいな...ねぇ、薫。
ごめんね千鶴、お前が凄く大切なのは変わらない...でもまだ憎いんだ...。
転生し違った形でお前の愛を隣で感じた俺は...あの頃よりも欲張りで...、
...再び兄弟という壁で苛まれた現状を恨み憎んでいる。
それでも、お前が隣で笑っていてくれるのなら...
『ほら、早く。折角の出来立てが冷めちゃう』
口許を尖らせて突っ立ってる俺の腕に両腕を絡め引いてくる...妹にはいろんな意味で溜め息がでる。
無防備過ぎる...。
突っ込んだ所できっと訳が解らないと惚けるのは目に浮かぶ。
“『薫!私の事守ってね』...――”
幼い時、泣き虫の千鶴と交わした約束は俺が願っても達成できなかった兄としての役目。
こんな、危なっかしい奴を放って置ける訳がない。
今度こそ、お前の事をずっと傍で見守るよ。
そして、誓うから...絶対にあの時の様に泣かせたりはしないって...。
end
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
☆反省
此処まで読んで下さった千鶴様有難うございました。
いやぁー、薫君には幸せになって欲しいものですね。。。
兄弟愛について色々考えた結果がコレって...お粗末さまでしたッ!!!
※リクエスト受付けまするヽ(´▽`)/
[ 28/38 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]