want me

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深緑の瞳が茶髪の奥からでもはっきり分かるくらいの視線で俺を見下ろした。




開かれた沖田の唇からでる吐息が斎藤の耳元を掠める。




「っ、総司」




「ねぇ僕、一くんと一緒にケーキ食べたいな...ダメ?」




っ、別に其を耳元で問う必要は有るだろうか。




それに先ほど甘いものは断ったはずだが。





また断られるという事は考えていないのか?




一人、良いと承諾していいのか悩む斎藤の上で楽しそうに見ていた沖田もさすがにため息を溢した。




「一くん、絶対意味分かってないでしょ」




余りにも理解してなさそうな一くんに苦笑し、視線を近づける。




気まぐれな猫のように唇を細め、翡翠の水晶体がギラリと獲物をはっきりと捕らえる。





「僕はケーキと“一くんを”一緒に食べたいって言ってるんだよ。まだ分からない?」




「っ、総司いっ言ってる意味が分からないんだが」




「悪いけど冗談じゃないから」




「はっ?ちょ...そっ」



やっと今の状況を理解したのか抵抗しようと押し返してくる手に指を絡め頭の横に縫い付ける。




両手の自由が効かない一くんに追い打ちを掛けるように僕は唇に噛み付いた。





序盤からの本気の口づけに酔いしれてる一くんの身体に手を滑らせる。




きっちりと首元までボタンがとめられてるシャツにシワを付け強めに引く、するとぶちりと音を立て弾けフローリングにボタンが転がる。




一部が破けボロボロになっていた。




「おい総司、此れでは縫い直さねばならな...」



僕にシャツを千切られ少し眉を寄せる一くんの口元に喋るなとばかりに手を押し当てた。




「はいはい、僕が新しいの買いに行ってあげるから」




そう言ってもう役にたたなくなった制服の上部一式を剥ぎ取り一くんの肩口に頭を埋めた。




「総司くすぐったい」



肌を撫でる茶髪に焦れったくなった俺は総司の髪をくしゃりと掴む。




「ちょっと一くん、痛いんだけど」



「っ...」



舌を這わせながら俺を見上げる総司の瞳は妖しい光を放ちながら細められた。




俺はその瞳に言葉を詰まらせふいと横に顔を反らし襲いくる刺激に耐える。



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