want me
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「一くんの此処って相変わらず狭くて熱い...」
“でも、あんまり顔押し付けてると窒息しちゃうよ”なんて言うものだから低い声で一言反論するように吠えた。
「煩い、っ黙れ」
だがそれが余計だったのか態とらしく、沖田がふーんと呟きニタリと笑い唇を開いた。
「そんな事言う君にはこれ...あげる」
酷く妖艶な総司に思わず背筋が凍る。後ろに居るという事実がより不覚に感じ素早く身体を反転させようと腰を捻る。
が、やはり今の状況では総司の方が動きやすくすぐに思考を探られ腰をソファーに押さえ付けられた。
沖田が手にしているのはケーキを飾っていた小ぶりの苺。
「待ってくれ!!それをどうする」
「やだな、一くんどうって...こうするんだよ」
少し掠れた声が聞こえたときには、窪みで軽く待機するそれが添えられた指の圧力で押しいってきた。
「くっ、...やぁァァァあ」
固くもなくほんの少しの抵抗で果肉が潰れ果汁が其処から零れた。
だが中心部は固さをもちまだ異物感はぬけない。
「どう?一くん、苺の味は」
息を切らし頬に生理的な滴を伝わせている斎藤を気遣う訳でもなく楽しむかのように顔を覗き込む。
息をする一くんの肩に手を置き唇に被さるようにキスをし、甘い滴を溢す其所を指で拭うように撫で上げそのまま固く芯を持った其所に液を塗りつける。
「んっ、ぁぁ...やめ、ッ」
軽く握り上下すると戦慄く腰。
内股を震わせ体制を崩さないように耐えるそんな一くんに我慢できず僕の反り立つモノを苺が覗く其所に押し付けた。
「あっ、やッ...だめ、あァ...そうっ、じ」
羞恥の色を滲ませた顔が震えながら後ろに被さる僕をみた。
「苺はとってくれっ...お願い、だ」
余りにも必死に言う物だからそのお願いに沖田は、
「仕方ないなー、こんなに美味しそうなのに」
と、残念そうに眉を下げた。
そして伸びた指先がゆっくりと壁を広げその粒を容易に掴む。
「コレ、本当に取っちゃうの」
からかう総司を鋭い視線で睨むと、ごめんごめんとそれ以上何も言わず異物を引っ張り出す。
「んーこの苺一くんの味がするね」
「あんた、なんて物を!今すぐに吐け」
普通吐けなんていうかなぁ、こんなに美味しいのに...。
目の縁を紅くし口煩い斎藤を尻目に薄ら笑いを浮かべ翡翠を尖らせた。
「もう、いいよね?」
耳元で囁き顔を離すときょとんとした表情に笑いをこらえ、紅くなり出した頬を合図に僕の欲を思いのままに突き入れた。
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