チームA5

エイナム「はい企画内容を復唱するぞ。みんなちゃんと聞いているのか?」

クオース「いえーーす」

ザノウ「大体は」

ガウラ「おう…」

レイザ「ノー」

エ「待て待て待て、なんだこのにじみ出るやる気の無さは…」

ク「そりゃお前、企画内容が笑えないからに決まってんだろ気付けよ」

ザ「あり得ないな、それは」

ガ「需要がねェぞ」

レ「やる気が無い」

エ「何故だ!?結構楽しいと思うのだが」

ザ「ああ、こんなにたくさんの企画を考えてきた事はすごいと思うがこれ、ほとんどが大がかりすぎて我々だけではとても出来んぞ」

ガ「エルドラド内部で花火を上げよう企画とかお前、どうしてこうなったレベルだぜ」

ク「チームA5が議長に認められたのが嬉しいのは俺も同じだけどさあ」

レ「アルファ様に顔向け出来んな」

エ「しょうがないじゃないか…アルファが、アルファが」

「「「?」」」

エ「それはもう寂しそうに「私も花火がみてみたかった」と呟いたもんだから」

ク「あー…もしかしてうつけ祭の時の…」

ザ「アルファはムゲン牢獄にいたからな…」

レ「……」

ガ「店に売ってるヤツを夜に上げるんじゃダメなのかよォ」

エ「駄目だ!あの祭とは比べものにならないだろう!?」

ザ「そもそも何故チームA5でやろうと思った」

エ「ザノウ、チームA5の意味を分かっていないだろう」

ザ「知っているさ…アルファを慕う5人……ハッ!」

エ「そう、この企画は、アルファの為に、アルファを慕う5人がやってこそ、意味があるのだ」

ク「ハイ、質問」

エ「はいクオース」

ク「仮にこのたくさんの花火企画が通ったとして、」

エ「うん」

ク「どこから資金が出るんだ?」

レ「と言うより、花火職人が近所にいないぞ」

ガ「ド派手な花火は金も時間もかかるからなあ」

ザ「みんなそれくらいにしろ、エイナムが半泣きになっている」

ク「あっ、じゃあこれ、俺いい考え思いついた!」

レ「くだらないアイデアだったらプラズマボールだぞ」

ク「菜花黄名粉を呼んで、きらきらイリュージョン」

ザ「じゃあマジカルフラワーも良いんじゃないか」

エ「きらきらイリュージョン、私がやりたいんだが駄目か」

ガ「秘伝書ねぇよ」

レ「プラズマボール」




アルファ「これがうつけ祭か、随分小さいな」

ベータ「こんな事するためにわざわざ呼んだんですかあ?」

ガンマ「スマートさの欠片も感じないな」

ベ「あっ…オルカみてみて、こんなにおっきい」

オルカ「あはは!元気玉みたいじゃーん!」

エ「……(アルファしか呼んだ覚えないんだが)」

ク「…えーとでもさホラ、凝縮された祭みたいな」

ザ「そうそう、どこでも手軽に楽しめる辺りがこれのいいところであって、」

ガ「金が無かったんだァ…」

ク「あっ、言うなよガウラ…」

ザ「……まあ…仕方ないな…」

レ「申し訳ありませんでした…」

ア「いや、とても嬉しい」

ア「ありがとう、感謝する…」



ザ「エイナムが倒れたぞ!!」

ク「熱を冷ませ!えーと、水水」

ガ「結局こうなるのか」

レ「…はぁ、……だが、アルファ様が喜ばれただけでもこの企画は大成功と言ったところだな」



ガ「コツが分からんぞ…何故他の奴らはあんなに大きな玉ができるんだ」

ガ「くそっ…認めないぞ、僕はエリートなんだ、これくらい」

ザナーク「俺はこんなにでかくさせたぜ?」

ガ「熱!でかっ!…っていつからいた貴様ァァア!!」




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チームA5のなけなしのお金で線香花火祭開催

何故かどんどんヒトが集まって最終的にサッカー祭に



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