こじこじこじ
根本的な部分は変わってないとは思うんですが決定的に違うのは武蔵への感情だと思うんですよね。いやどのこじこじも武蔵に対しては重い想いを背負った重症ラブなんだけど、2こじは武蔵の事を「斬る価値のある唯一の存在」であり、「初めて見つけた対等の存在」として見てる。この辺はクロ3こじも同じ……だとは思うけど、クロ3こじこじは若様だった時代に武蔵と会って、お互いにかなりの好印象からスタートしてるし、「また会おう」と約束までしてるのがかなり違うのかなと。お互いに認め合って心惹かれてる。なんだ両想いか……ふう……。一揆起こして鎮圧されて一族みんな殺されて気まで狂っちゃったこじこじがきちんと武蔵の事を覚えてて柳川で「武蔵に向かって」「殺して」と告げるのは、勝者は敗者を斬り刻まないとならないって持論だけじゃなくて、単純に武蔵に救われたかったんじゃないかなと深読み思った。でも武蔵はそれを拒否した。だってまあ武蔵はこの時点ではこじこじに何があったのか分かってないんだもんね、武蔵の中のこじこじ像は強くて物腰柔らかで自分の「人を生かす剣」に理解を示してくれた人だから、その本人の口から「剣は人を斬る道具」だって根本から否定されたらそりゃ動揺もするし首だって振るわな。でもでもこじこじはそれが分からない。分かってたのかもしれないけど、それ以上に武蔵なら自分を救ってくれるって願ってたのかも。自分を殺す事を拒否されたこじこじはショックを受けるよね。こんなに死にたがってるのにどうして武蔵は斬ってくれないの、勝者なのに敗者を斬らないの、勝者である罪から逃れたいの、…だから武蔵の事を「弱い」「君も僕が斬ってあげなきゃならない可哀想な人なの?」って言うんだね。確実に期待を裏切られたから出る台詞だね。ああ……
2こじこじも人並みに自分も救われたい(斬られたい)、救われるなら武蔵がいいって思ってそうだけど、クロ3こじこじはなんか妙に必死なんだよなあ……2こじこじよりも精神的に疲弊してて武蔵しか拠り所が無くて可哀想な人を斬ってあげたい欲よりも武蔵に救われたい欲の方が強い感じする。……なんか書いてて悲しくなってきた;;
正史ルートではこじこじは幸せになれないまま巌流島で武蔵に斬られて終わるんだろーなイベントなかったけど。こじこじ的にはそれは救われた事になるんだろうか。武蔵は?ifみたいにこじこじの過去を調べてないから後味悪いまま終わる事になるの?「こんな奴と切磋琢磨していけば俺の目指す人を生かす剣も見つかるかも」って言ってたのに、切磋琢磨する相手が壊れたまま自分で殺して終わっちゃうの?うわあ……2より悲惨……小次郎の章並みに悲惨……。
でも九州ifではこじこじが指摘した武蔵の弱い部分が乗り越えられてて、「武蔵の人を生かす剣」がこじこじを「救った」んだよなあ……ラストのこじこじの柔らかい微笑こそ武蔵に救われた証なんだろうなあ……あれからむさこじはお互いに背中を預けてふたりで「生きていく」んだなあ……立花山の中心であれだけ盛大に愛を叫んだんだから別れる選択肢なんて存在しない、いいね?
結局何が言いたいのかと言うと、こじこじ可哀想かわいい幸薄い悲しい武蔵とずっと一緒に幸せになってもらわないとモブが怒るって事ですすいませんでした!!終われ!!