ちびっこ笑う




万事屋に戻った俺は、俺が抱えている少女を見るなりあいつらはギャーギャー騒いだ。



「銀さん、とうとう本性を……。」

「銀ちゃんいくら幼女好きでも、誘拐は駄目アル!」

「いや、だから、本性とか幼女好きとかじゃなくてさァ!」

「もう嫌アル、銀ちゃんがどんどん遠い存在になっていくネ。」

「元々遠い存在だったんだよ、神楽ちゃん。」



新八の言葉に何だか頷いちゃっている神楽。コラー何で人の話を聞かないの!?何、何なのもう!銀さんは、餓鬼んちょを追い払ったの!この子にとっては、俺がヒーロー的存在なのっ!



ん?
何か震えてる。



「ふふっ…くふっ…。」

「「「……。」」」



少女が笑った。笑っていた。

俺たちは、驚いて少女を見てしまった。



泥だらけの顔だったけど、俺を見ながら微笑んだ。

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