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▼ 口悪脳内ピンクドS野郎×ビビり泣き虫ヘタレ

ま、まただ…
チラッと横目で視線を辿ったあと、直ぐに俺は前へ向き直る。

八潮慧(やしおけい)。
大学内できっと八潮の事を知らない奴は居ないと思う。
ワイルドで肉食系動物をイメージさせる見た目は、強引に迫られたい願望のある女の子達には良いらしく、いつも八潮の周りには女の子達で溢れている。

ハッキリ言ってそんな八潮とは住む世界が違い、遠目から見ているだけで俺は八潮に萎縮してしまう。
そんなただの凡人である俺が何故こうも八潮について語っているかというと、それは何故か八潮にジーッと舐めるように見つめられているからだ。

八潮の視線に気付いたのはほんの数日前、いつものように講義が始まるのを席に座って待っていると、教室の後ろの方が突然うるさくなった。
今までに無いざわめき声に、原因を知ろうと後ろを振り向くと、俺の数個後ろに、たくさんの女の子に囲まれている八潮が座っていた。
そして俺が確認するために後ろを振り向いたせいで、後ろの方にいた八潮と目が合ってしまい
『ヒィーッ!!』という情けない声を出さないよう我慢して、直ぐに俺は前へ向き直った。
背中に感じる視線に俺はギュッと目を瞑り懸命に耐えるが、俺より後ろにいる八潮が前を見ているのは当たり前のことで、なかなか外れない視線に俺は怖くて身を震わせた。

その時は仕方ないと講義が終わるまでの長い時間、ずっと感じる視線を我慢した。
だけどそれからも何度か八潮と講義が被り、この前の二の舞にはならないぞと、あえて後ろの方の席を取ったというのに、八潮は横からや前からでも何故か俺をジーッと見つめてきた。

正直俺は八潮の視線が怖くて仕方ない。
今にも食い殺されそうな、鋭い視線は、ビビリでヘタレだと言われる俺には失神しそうになる程すごく怖い。
こんなにジーッと見つめられるなんて、俺は何か八潮の気に障ることでもしてしまったかと考えるが、まず八潮とは一回も話したことは無いし、これと言って何も浮かばない。
それじゃあ俺は一体、八潮に何をしてしまったのか……






チラッとこちらを見た後直ぐに視線を前に戻すのを見届け、ニヤッと笑いペロリと俺は下唇を舐めた。
俺の視線を感じ、ビクビクと震えている姿に、俺の下半身が疼く。
「ぶっかけてぇ…」




最近ずっと女とヤりまくっていたせいで、そろそろ出席日数がやべぇかもと思い、単位を気にして久しぶりに大学へ行くと、たまたま会った名前も知らねぇ香水臭せー女に誘われた。
今日も既に朝から1発ヤッてきているので、ウンザリとしながらも適当に女をあしらっていると、突然外から叫び声が聞こえた。

「えー、何ぃ?」
「俺に聞かれても知らねーよ」
「もぉ…。……ははは。ねぇ見て慧!あいつ超ウケる」
女の声に外に目を向けると、外には『うわあああああ、ああ』と叫び声をあげながら、友達らしき奴の後ろに隠れるひょろ長い男が居た。
よく見てみるとそいつらの近くに蜂がいるらしく、男は蜂にビビり涙目にまでなっていた。
友達らしき奴は『うるせーよ、このヘタレ』とあえて蜂の方へと男を追いやるが、男は本気で怖がり、ポロポロの涙を流しながら無言で首を横に振る。

その姿に数時間前までお盛んで
『今日はもうヤりたくねぇ』と思っていたのが嘘のように興奮しだし、徐々に下半身に血が溜まり始めた。
蜂が怖くて腰を抜かし本気で泣く男に、俺の身体はゾクリと震えあがった。

「男の癖にあんなビビってて超ウケる。マジ傑作」
下品に笑う女に背中を向け、俺は無言でその場を去る。
後ろの方では女が何か言ってる声が聞こえたが、俺はそれを無視し、ある場所へと向かった。


ガチャリとトイレの個室の鍵を閉め、すぐ様既に立ち上がっている自分のモノを取り出して扱く。
頭の中では先程の男の顔を浮かべ、もっと泣かせ、ぐちゃぐちゃにする。
血が滲むほど噛み付き、しゃぶり付いて、嬲りたい。
嫌だと言ってもやめず、ドロッドロになるまで犯したい。

妄想を繰り広げ、ニヤつくのが抑えきれない顔に、扱く速度が早くなる手、少し前にヤッたばかりだというのに俺の手は止まらず、気付けば何発も出していた。
脱力感に襲われながらも頭の中では俺のモノでぐちゃぐちゃになっている男がおり、それにまた俺は興奮する。

「たまんねぇ…ぶち込んで、泣くほどヨガらせてぇ……」
息を荒くしながらも俺の手は止まらず、ひたすら扱き続けた。




ようやく終わりのチャイムが鳴り、そろそろ頃合いだなと、俺は一直線にあいつの元へと向かう。

「おい」
俺の声にビクッと肩を揺らし、ゆっくりとこちらに振り向いた男は目を大きく見開かせ、驚いた顔をした。
そして次の瞬間には瞳を揺らし、怯えたように少しずつ後ずさった。

「てめぇのせいだ。なんとかしろ…」
逃げようとする男の腕を掴み、俺の立ち上がってるモノを男の尻にゴリっと当て、ペロリと下から上へと首を舐めた。







補足

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