救いのない話
2015/07/18 23:14

ある小説を見て、受けが全く攻めの気持ちを考えてくれないのでやっちまいました。

受けは攻めが好きだと言ってくれる事を嬉しがっていたが、それは同情からで、自分さえ居なければ今頃攻めは暴力を振られることもなく幸せだっただろうと信じて疑わなかった。
身体を重ねている時も攻めの首や背中に腕を回すことができなかった。
でもこんな機会はもう2度とないかもしれないと受け入れたが、心の中で受けは『弟の優しさに漬け込んでしまった』と思っていた。

攻めは気付いてなかっただけでずっと昔から受けのことが大好きで、受け至上主義。

受けは攻めが自分をどれだけ好きなのか見誤っていた。
『弟は自分が居なくても生きていける。幸せになれる。』と思い、遺書を残し幸せになるように言った。
けれど攻めは本気で受けのことが好きで、『兄がいなきゃもうどうでもいい。兄がいるから俺はこの世界に生きている』という程だったので、迷わず死を選んだ。

救いのないお話ですが、私にとってはハッピーエンドです。



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