理性と幸福
2011/03/08 09:38


生まれて初めて恋する好き愛する好きって感情を理解できた。

今まで私は誰かに恋したことも誰かを愛したこともなかったんだとはっきり分かる位に。

恋愛がもたらす幸福感は冷静な思考という理性を奪う。

身体が中から変わっていくのが分かった。

世界を映す私の主観はお花畑な恋愛フィルターを通してしか世界を見れなくなっていた。麻薬のように冷静な思考を奪い盲目にし、引き換えに強さを与えた。

エゴを持ってして世界を公平に映していた主観は幸福を持ってして世界を2人とそれ以外に分断した。

どちらが良いのかは今の私にはわからない。
ささやかに残った冷静な思考が幸福に溺れきるのをわずかに引き止め、違いを示すのみである。

初めて理解できた感覚の今後の展望は当然ながら知るよしもない。だからこそこのままでいいのか、新たな関係性を見出だし自立を計るべきなのかは判断できない。

私の一端は自立を計るべきだと訴える。いつどこで関係性が崩壊するかわからないからだ。永遠に続くような幸福感は脳内麻薬による幻影であり2年程で消え去るものであるからだ。

しかしながら初めて得たこの幸福感はあまりにも魅力的である。どのような物質が分泌されているかなどどうでもいい。より深く知りたいという欲求、胸の高まりは本当だと信じる事が幸福であるという考えから逃れられない。事実健康及び安らかな精神をもたらしている。



言葉として表現された具象は認知され、認知された出来事によって感じた感情は消え去ることはない。
恐れるならば形にしないことだ。言葉には現実を引き寄せる力がある。現実に起きる事を恐れる何かが胸の内にあるならばそれは個人の胸の内に留め誰にも知られないようにするべきだ。知覚された事象はイメージとして脳の中に生まれ育ち形を変えることはあれど消え去ることはない。

知ってほしい欲求と自制心のどちらが勝つか試されている。
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