私のアイデンティティ
2011/03/23 05:59


私は言いようのない不安を身に覚えている。

私の精神世界を構築する一因として彼の存在が急速に取り込まれているからである。

他者の存在は自身の精神に付加価値を与えるものである事が望ましい。

しかしながら彼の存在は私自身を高める為の付属的な範疇を越え、私自身の世界を構築する主軸のひとつに為りつつある。

だから私は不安を覚えているのである。

他者の存在及び思考は絶対ではない。そしてまた私の意思に基づいて作用するものではない。

唐突に世界から私という存在を残して消失する可能性も内包している。変化する可能性も同様である。

そのような存在が私という存在の中枢を担う事…



そう。それは両刃の剣。

自身の精神世界で構築された意思だけでは到達することは不可能であろう強さを与える。

私自身の精神が脆弱性を見せても直接的な影響を受けない独自の世界。
私自身の精神がどうであれ崩壊及び消失の可能性を内包する独自の世界。

それは中枢に置くことは望ましくない。
それは付随し自身を高めるものであることが望ましい。

しかしながらそのバランスは紙一重。

バランスを取ることに重きをおけば本質の変化に気付かず、本質と向き合えばバランスを取ることは極めて難しい。



なぁ、私はどうしたらいい。

知らなければ自身と向き合い続け、一生を終えたかもしれない。

しかし知ってしまった今、その幸福から逃れることなどできるはずもない。

知らなければよかっただなんて思えない。

なぁ、私はどうしたらいい?


言葉の齟齬を感じる。
彼はそれに気づいているのか。
気づいてなお聞き入れないのか。
私の意図はそうではない。
彼とは環境的に異なる用法で使用された同音語が存在するようだ。



この鼓動は何を現すのだろう。
不安か、高揚か、
いずれにせよ私が何かを感じていることに違いはない。


なぜ、何故一緒に居たいのだろう。
理性を越えた感情は何を意味するのだろう。
この感情はいったい何をもたらすのだろう。
利害関係に捕われない感情はいつまでも続くだろうか。

真剣に語り合う事を良しとするのか。

一定の思考を整理することに成功。
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