お金では買えないらしい
2011/01/12


厄介な物を抱えてしまったと正直思った。
そう思うならさっさと切り捨ててしまえばいい、今までだってそうしてきたはずなのに何を今更躊躇う必要があるというんだ。
「オイ待てよ、角都ゥ!」
少し離れた所でバテていた飛段がついに座り込んだ。確かにここの所ろくな休憩も取らず三日三晩歩きっぱなしだったが、忍にしてはスタミナが無さすぎだろう。
「なー、ちょっとだけ休憩!な、頼むよ角都ちゃーん!」
オレはその提案を無視した。そうだそのままそこに一生座っていろオレに着いてくるな!心の中で叫ぶが情けない事にオレの足は一向に進んでくれなかった。仕方がない、結局のところオレの連れはアイツにしか務まらないのだから。
「…さっさと行くぞ、飛段」
「あっ待てよ角都ー!」
置いて行くなよォと実に情けない声が聞こえて、オレは長い溜め息を吐いた。
お前がオレと同じ無類の金好きだったら良かったのに、そうすれば何事も簡単に、そんな考えが一瞬頭を過ってゾッとした。奴を金で買おうとした自分にもそうだが、それではオレの財産が破綻してしまうではないか!


飛段が好きすぎて頭がおかしい残念な角都^p^



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