君と性的1週間 | ナノ

水曜日:女王様は駄々こねて




参謀が風邪を引いた。
そんな水曜日。


「37度5分…んー、風邪、じゃね」
「におー…」
「お粥作っちゃるから、それまでゆっくり寝ときんしゃい」
参謀が、力無く頷く。

部屋から出てドアを閉めたところで、俺は、ふう、とため息をついた。
…危なかった。
昨日もしセーラー服を着せてたら、そのせいで風邪を引いたと言われるところだった。
一週間はお触り禁止になるとこじゃった…。
あー、危なかった。


とりあえずはお粥を作って、薬と一緒に持っていく。
まだ寝てるかも知れないのう。
ま、寝てたら持って帰ってくればええか。
ついでに寝顔写メとか撮ろう…!

「あ…にお…」
「すまん。起こしちゃったの」
「大丈夫…だ。あ、お粥…?」
「ん、作ったナリ。食べれる?」
「食べれる。…あーん」
「…へ?」
俺は、間抜けな声を上げた。
だって、あの参謀が、口を開けてあーんしちょるんじゃから!

「はい、あーん」
「ん、」
「どうじゃ?」
「ああ、美味しいぞ」
「そりゃ良かった」
その後も、全部を、あーんして食べさせてあげた。
参謀は、すごく嬉しそうにしていたから、俺も嬉しかった。

「じゃ、あとは薬じゃな」
「…嫌だ」
と、参謀は頭を振った。
「でも、飲まんと治らんぜよ」
「…仁王が…口移ししてくれたら…飲む…」
「は…?」
「じゃなきゃ…飲まないからな…っ!」
参謀は、ぷいとそっぽを向いてしまった。
…なんじゃ、この可愛い生き物は。
あれか、風邪を引いたら、心細くなって甘えたくなるっちゅうあれか。

「ん、分かったぜよ。じゃあ、もっかいあーんして」
「あーん」
参謀は、素直に口を開けた。
俺は、口に水と薬を含む。
そして、素早く、開けてある参謀の口に、それらを流し込んだ。
「…ん、んぅ」
参謀の喉が鳴る。
少し口の端から零れてしまったものの、薬はちゃんと飲み込めたようだ。

と、安心したのはつかの間だった。
参謀が、口を離そうとした俺の頭を掴み、中で舌を絡めてきたのだから。

「…っちょ…っん」
「ふぁ…んん…」
「…っま、待ったー!」
慌てて、参謀の頭を引っぺがす。
「な!何しちょるんじゃ…!」
「におー……シよ…?」

ぐらり。
聞こえてきた音は、俺の理性が崩れる音に違いない。

「…はや、くっ」
と、参謀が、俺のベルトを覚束ない指でカチャカチャと外す。
今度は、ガラガラという音が聞こえたような気がした。

…俺は悪くない。
誘ってきたんは、参謀じゃもん!
そう言い聞かせて、俺は、ついに崩れきった理性を棄てて、参謀の唇にキスを落とした。



「…っあっ、ぁ、にお…っ!」
「ん…あっつ…」
参謀の中は、熱のせいで、いつもよりずっと熱かった。
「はあっ、んぅ…!あぁ、ん…っ」
参謀の顔は真っ赤で。
同じように、身体も白い肌が桜色に染まっていて綺麗だ。

繋がったそこを揺さぶりながら、俺はその肌に手を這わせる。
「んっ、あっ、あぁ…っひあぁ…っ!」
散々弄ったせいで、ぷっくりと朱く熟れたそこを潰してやると、参謀は大袈裟なくらい背を反らせた。

「…ここも、真っ赤じゃねぇ」
「あぁあ…っん、そ、こ…っやあ…!」
「嫌、やないじゃろ」
参謀、日本語おかしなっちょるよ、と付け足す。
「あぁっ、やっ、ひぃ、ん…っ」
先を引っ掻いたり、好き勝手弄っていると、無意識なのか、参謀はもっとと言うように胸を突き出してきた。
だから、更にそこをこねくりまわす。
「…んやぁあっ、ひ、あぁ、あっ」
「コリコリじゃぁ」
「ふぁ…っんあっ、やあっ…!」

そろそろ限界が近い、と思ったので、律動を一気に速める。
「…あぁぁあ…!?ひっ、あぁっ、ぁ、や、やあぁあ…っ!」
ほとんど絶叫みたいな声で喘ぎながら、参謀は、隠茎から白濁を散らした。
「いつもより早いのぅ。…熱のせい?」
「やあっ、あ、わか…っなっ」
「ま、何でもええけど」
「んあっ、…あ、ぁ、あぁっ…!」
「…っん、…あー…きもち…」
参謀の中から、自分のものをずるりと抜くと、白い液体が穴から出てきて、太股をつたっていた。



その後、気を失ったらしい参謀の中のものをかき出したり、身体を拭いたり、服を着せたり。
その他諸々、やってしまったことがばれないように処理を施してみたけど、結局はばれて怒られてしまった。

「参謀が誘ってきたんに…」と涙目で言えば、真っ赤な顔をして「ばか」と言われた。
その顔があんまりにも可愛かったもんだから、勢い良く抱き着く。
嫌がると思ったけど、そうはならなくて、参謀も背中に手を回してくれた。
俺の頭には、まだ甘えん坊続行中なのかもしれん、という自分に都合の良い考えが浮かんでいた。



(もっと甘えてくれていいよ)



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