君と性的1週間 | ナノ

月曜日:ベイビー・スター・トラッシュ




「今日は仁王を苛める日にする」
月曜日の夕暮れ時、参謀は高らかにそう宣言した。
理由は大体分かってる。

「昨日のことまだ根に持っとるんか…」
「まさか」
参謀は、涼しい顔で答えたが、あれは絶対根に持っている。


「さあ、早く下を脱げ」
「…お前さん、昨日、ムード云々言うてなかったか?」
「今更だ、とお前は言っていたがな」
もう何を言っても無駄だと悟った俺は、大人しく下半身に付けているものを全て脱ぎ捨てた。

「これでよか?」
「ああ。そこに座ってくれ」
参謀の指差した、ベッドの上にあぐらをかく。
「もっと向こうだ」
と、同じくベッドに乗ってきた参謀に、端まで追い込まれる。
そして、参謀は何やらポケットの中を漁り出した。

「何する気なん?」
「仁王は黙っていろ。今日は俺が苛める日なんだから」
「ははっ、ハイハイ」
頬を膨らませる参謀が可愛くて、俺は黙って従うことにした。

参謀がポケットから取り出したのは、リボンだった。
プレゼントに付いている、サテンのリボンを二本。
配色が赤と緑なのは、クリスマスプレゼントに付いていたからなんだろう。

何をする気かと思ったら、参謀は、そのうちの一本で、俺の両手を背中で縛り、ベッドの柱にくくりつけた。
「よし、上出来だ!」
「…動けんよ?」
「それで良いんだ。んーっと…」
と、参謀が俺の剥き出しの陰茎に触れた。


「ん…はっ、はあ、…っ」
すっかり勃起した俺の陰茎を、参謀がくわえている。
じゅぶじゅぶと出し入れするだけじゃなく、裏筋を舐め上げたり、亀頭をちゅうちゅうと吸ったり。
小さな口に入りきらない根元の部分は、綺麗な指で扱かれる。
「…っ、は、ん、はぁっ」
「ん、ひほー、ひほちいい…?」
「…ん、ええよ…参謀、ん、じょーずじゃな…」
「ふふ…」
褒めてやると嬉しそうに笑った。

その笑顔を見て、可愛いなんて思った俺が馬鹿だった。
参謀は、陰茎から口を離したと思ったら、すぐにそこを、残っていたもう一本のリボンできつく縛ったのだ。
「…っい」
呻く俺なんかお構い無しに、参謀は蝶々結びを作って、満足げに笑った。
「中々可愛いぞ、仁王」
と言ってから、服を脱ぎ出した。
完全に裸になった参謀の陰茎は、腹につくぐらい勃起している。

「…ん、にお…見てて…」
そう言うと、参謀は俺の目の前で、自分の後ろの穴に指を一本入れた。
「あ、あっ…んんっ、はぁっ」
指をぐちゅぐちゅと出し入れしながら、気持ちいいところに当たるのか、参謀は甘い声を漏らした。
オナニーとか、なんちゅーかもうエロ過ぎる。

「いぁぁっ、あぁ、あ、におぉ…っ見て…っ見てぇっ」
「見ちょるよ…参謀すげーエロい」
「…あっえろ…?っあぁっ、はぁ…っん」
参謀のもう一方の手が、俺の陰茎に伸びて、先走りを掬い、べたべたになった指を蕾に加えた。


二本の指で、拡げるようにしながら穴を弄っていた参謀は、はあはあと荒い息を吐きながら、その指を抜いた。
そして、俺の上に跨がると、柔らかくなった穴に、陰茎を入れはじめた。
「…あぁっ、は、んあぁ…っあっ」
「ちょ…っさん、ぼっ」
参謀の中は、熱くて狭くて気持ち良い。
でも、俺のものには、まだリボンがかけられたままだ。

「さんぼ…っリボン、取って…」
「ふふっ、…やーだ」
参謀は、にっこりと笑って、そのまま動き始めた。

「あ、はあっ…んあ、ぁん」
「…さ、んぼ」
「あぁんっ…はっ、におっ…くる、しい…っ?」
その言葉に、俺は頷く。
まだイク程では無いが、刺激を与えられながら、そこをきつく抑え込まれているというのは苦しい。
「…はぁ、んっでもっ、とって…あげない…っ」
妖しく笑う参謀に、俺の理性はプツンと切れた。

「……すまん、参謀…も、限界じゃ」
「は、え、におぉっ!?…っんやぁぁあ!」
言うが早いや、俺はリボンから抜け出し、参謀の身体に覆いかぶさった。

「あ、んあっ、な、んで…!」
「…参謀、覚えときんしゃいっ、リボンぐらいじゃ簡単に抜け出せるんじゃよ」
と、俺は、自分の陰茎を縛っていたリボンをほどく。
あー…この方が断然気持ちええ。

そして、代わりに、参謀の陰茎をそのリボンで縛ってやった。
「ひっ…いたっやだ…っにおぉっ、ほど、いてっ…!」
俺は、満面の笑みを作って言ってやる。
「ははっ、…嫌じゃ」

「…あぁっ、あ、におっ…んあぁぁ…!やあぁっ」
「…んー?なん?」
参謀の腰をぐっと掴み、奥をごりごりと突いてやる。
「ひあぁぁあぁ…っ!それっ、だめえぇ…!」
「だめやのうて、ええ、じゃろ…っ」
「ぁぁあ…!あ、はっ…あぁ、や、ぁっ…やあぁっ」

「んやぁぁ…!あっ、も、だめぇっ!におぉっにおっ…っリボン、とっ、て…っ」
「ん?取って欲しいん?」
「あぁぁあ…っとっ、て…!とってぇ!ぁっいきたい…っいきたいよぉ…っ!」
「ははっ……い、や、じゃ」
びくびくと苦しそうに震える参謀の陰茎を、指で弾く。

「ひいぃいっ…やっ、も、こわっ…こわ、れるっからあ…!」
「だーいじょぶじゃ。壊れんよ」
「…あぁぁっ!こわ、れるぅ…っあぁぁ…!おちん…ち…っこわれ、ちゃよぉお…っ!やあぁぁ…!」
「…しょーがないのぅ」
参謀が、壊れると泣き出してしまったので、仕方なくリボンをほどいた。

「……っ!あぁぁぁ…っ」
「…っく、しま、る」
途端、参謀は精液をそこらじゅうに飛び散らせ、中の締め付けで俺もイッた。
「はっ…、やあっ、とまっ、な…っ」
「いっぱい出ちょるのぅ」
「あ、あぁ…っはぁっ」



「のぅ…怒ってるん?」
「…怒ってはいない」
参謀の身体を拭きながら尋ねると、明らかに不機嫌な声が帰ってきた。
どう見ても怒ってるじゃろ…。

「ただ…」
「ん?」
「…仁王が、いっつも余裕だから…くやしくて…」
だめだ。
そんな可愛いこと言われたら、嬉しくてしょうがない。

「さーんぼ」
と、俺は参謀を抱きしめる。
「余裕なんてないぜよ…いっつも、参謀が好きすぎて、俺はどうにかなりそうなんじゃから」
そう言うと、参謀は、泣きそうな顔をしながら「俺も大好きだ」と笑った。
幸福な月曜日だった。



(君の虜なのです)



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