・ヒロシの何でも相談室 ◎学校内のどこかで不定期開設中、比呂士のなんでも相談室。 「おや、柳くんに真田くんではありませんか」 「柳生!?お前は学校の廊下でなにをやっているのだ…!」 「まあまあ弦一郎。…ふむ、なんでも相談室か。立派な立て看板だな」 「ありがとうございます。造るのに三日三晩かかった大作なんです。ところで、何かお悩みはございませんか?よろしければ解決いたしますよ」 「そうだな。よし、解決してもらえ、弦一郎」 「俺がか!?」 「お前なら悩みもたくさんあるだろう?老け顔とか老け顔とか。いつもぐちぐちと悩んでいるではないか」 「…………」 「ほら早く」 「…老けているのが悩みなのだが…」 「なるほど。あなた自身は老け顔の原因は何だと思っていますか」 「いや、分からん。分からんから悩んでいるのだ」 「そうですか。しかし真田くん、私にはその原因が手に取るように分かりますよ」 「なに!?本当か!?」 「ええ。…あなた今、恋をしていませんか?」 「ここここい!?そんなわけないに決まって…!」 「いいえ、あなたは確かに恋をしています。しかも、毎日思い悩むような。残念ながら老け顔の原因はそれです」 「そ、そうなのか!?」 「はい。そのせいで老け顔の病気、シワフエールを発症しています」 「なんと…!」 「しかもこのまま思い悩めば、近々ケガヌケールにもかかる可能性があり、将来はハゲます」 「ハゲる!?」 「老け顔の進行を止めたいのであれば、今すぐにその恋を諦める必要があります。残念ですがその恋は叶いません。あなたの想う彼にはすでに、イケメンで優しく妙な擬音を使う恋人がいるのですから」 「そんな…そうなのか…」 真田、落ち込む。 「(彼…?)」 柳、首を傾げる。 「しかし朗報もあります。その既にだいぶ進んだ老け顔を元に戻す画期的な薬、ワカガエールがあります!なんと今なら千円でお譲りいたしましょう!」 「それは安い…!」 「でしょう!?」 ドタドタッ!ガシャーン! 「仁王くん!あなたまた私の格好をして…!」 「お〜!よくあの縄を抜けられたのぅ」 「縄にはちょっと詳しいのでね!」 [←] | [→] |