11月18日(金)01時16分 の追記


〜夜〜

「もしもし…?」
「もしもし、俺」
「…もしもし謙也くん、今何時や思っとる?」
「三時」
「夜中のな」
「分かっとる」
「そう、当然分かっとると思うけど、俺は健康にはかなり気を使っていて、十二時には寝るんや」
「分かっとる」
「のにお前はこんな時間に電話掛けてきたんか。普通出えへんで」
「分かっとる。なあ、白石は普通出えへん夜中三時の電話に出るくらい俺のことが好きなん?」
「…こないだ言うたやろ?」
「うん」
「…」
「…」
「…」
「白石、寝てもうた…?」
「寝てない。眠いけど。なんなんほんま。喋ること無いなら切んで」
「待って。俺の話聞いてや」
「しゃあない。めっちゃ眠いけど、お前のこと好きやから聞いたる」
「あんな、俺ここんとこずっと寝不足やねん。あの日の夜からずっと寝られへんねん。こんなん絶対白石のせいやろ。全部お前のせいやろ。白石のせいで俺はこんな時間まで眠れなくて苦しんでるんや。やからお前には俺の夜中三時の電話に出るという義務があんねん」
「謙也…?何が言いたいんか全く…」
「好きや」
「はい!?え!?マジで!?アカン一気に目え覚めたわ!…って切れとるし!」


〜朝〜

「あ!謙也お前なんで昨日電話出えへんねん!」
「うるさいおはよう」
「おはよう!じゃなくてなんでや!俺かけ直したんやで!?」
「せや、今日朝一で文句言ったろ思ててん。お前昨日四時までずっと五分置きに電話掛けてきたやろ。うるさくて寝られへんかったわ」
「気づいてたんなら出て!」
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