06月09日(木)19時42分 の追記
神奈川県の某所に佇むカフェ・リッカイ。 一見普通の喫茶店のようだが、実はここ、最近巷を騒がせている大泥棒、怪盗イップスのアジトなのであった。
カランカランカラ〜ン♪ 「いらっしゃいま…なんだ、お前たちか」 「いらっしゃいましたよーっと。マスター、ミルクティーとBLTサンドね」 「俺、ブレンドと大豆バー」 「私はジャバチップフラペチーノ、クリーム多めのチョコソース抜きをお願いします」 「承知した。…犯罪前の腹ごしらえか?今夜は何を盗むんだ?」 「この間イタリアから来たでっかいサファイアだよ。まあ俺たちにかかればチョロイかな」 「しかしの〜またあの鬱陶しい刑事がいると思うとなあ」 「鬱陶しい刑事?」 「真田警部ですか。確かにあれはいささか面倒ですねえ」 「なんだ、弦一郎のことか」 「え?マスターあいつのこと知ってるの?」 「知ってるもなにも、彼はここの古くからの常連だぞ?」 「そうだったの!?」 「昨日お前たちがいた時間にも来ていたんだがな。…ああ、ジェンガに夢中で気づかなかったのか」 「そうです!ジェンガといえば!」 「どうした、柳生」 「私また面白そうなゲームを持ってきたんですよ!はい!」 「ってそれ桃鉄じゃん」 「しかもいつのじゃ、それ」 「スーファミ版です」 「また古いのを掘り起こしてきたのぅ」 「なんだか懐かしくなってしまって。今からやりません?十五年コースで」 「うわ〜長丁場だねえ。良いよ。言っとくけど俺、強いよ?」 「俺だってお前らにゃ負けやせんぜよ?」 「私だって。あ、よろしければマスターもどうですか?」 「良いのか?」 「もちろんです」 「ではお言葉に甘えて。…店を閉めてくるから、先に二階に上がっていてくれ。どうせなら大画面でやろう」 「あ、ついに買ったんだ?47型」 「先日弦一郎が誕生日プレゼントに買ってくれたんだ」 「ヒュー!マスターやるのぅ!」
ところ変わってこちら某美術館の特別展示室前。 「…来ないっスね〜イップス」 「時間も守れんとは…!た、たるんどるぞ怪盗イップス!」
神奈川県は今日も平和である!
---------- 47型でスーファミやったらすごいことになりそうだ。
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