05月31日(火)14時04分 の追記
「柳さん!柳さん!」 「どうした赤也。廊下を走っては弦一郎に怒られるぞ」 「柳生先輩が変なんです!ちょっと来て下さい!」 ぐいぐいぐい。
「…保健室?」 「驚かないでくださいよ」 ガラッ。
「おや、柳くん、ごきげんよう。切原くんはさっきぶりですね」 「柳生…なんだその格好は。黒いローブにベールなんて」 「占い師らしいっスよ」 「占い師?」 「はい。私、今日からここで占いを始めたんです。結構評判も良いんですよ。いかがですか?一回占っていきませんか?」 「それは良いな。赤也、ぜひ占ってもらえ」 「俺っスか!?」 「良い機会だ」 「ええー…じゃあ、まあ、はい、お願いします」 「一回五百円になります」 「金取るんスか!?」 「赤也、早く」 「うう…はい…」
「では始めます」 「ほう、水晶占いか」 「ええ。私はこの中に、過去、現在、未来を見ることが出来るのです」 「へー…」 「ではまず現在から。ハアッ!」 ズモモモモモモ! 「…ふぅ〜…切原くん、あなた今、お慕いしている方がいますね」 「お慕い…?」 「好いている、という意味だ」 「はあ、まあ」 「しかし中々上手くいかない」 「はい…」 「想いを伝えるのもままならない」 「はい」 「ある程度仲は良いのに」 「はい…!」 「彼の気持ちを知るのが怖い」 「はい…っ!!」 柳生、切原、手を取り合う! 「(彼…?)」 柳、首を傾げる!
「…では次に過去を見てみましょう」 ズモモモモモモ! 「う〜ん…切原くん、あなた昨日、部室でとんでもないことをおかしましたね」 「とんでもないこと?」 「柳くんの飲みさしのペットボトルに…」 「わー!わー!」 「口を…」 「わー!わー!」 「赤也、うるさいぞ」 「すんません…」 「しかし切原くん、ぬるいですね!私などは、口をつけるどころか、舐めまくって唾液まみれにしてキャップを…」 ガラガラッ!ガシャーン! 「仁王くん!あなたまた私の格好をして!!!!」 「…ピヨ?」
-------------- 仁王くんはなんでも知ってるぞ、と。 ところで、ベールで合ってるんですかね?あの顔にかかったオーガンジーみたいなやつ。
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