「うー・・・痛い」
「む、どうしたのだ?名前」
「・・・あのね、女の子の日なの」
「・・・へ」
お腹を押さえて苦しんでいると、尽八が心配そうに聞いてくるので正直に言ってみた。・・・途端、尽八の顔は一瞬にして真っ赤になる。
「わ、わわわわわ悪かったな!その、大丈夫なのか!?必要な物があれば何でも言ってくれ!」
「膝掛けもあるし、一応薬もあるし大丈夫だよ。ありがとう」
「そ、そうか!」
「あ、でも一つだけいい?」
「何だ?」
なんでも聞くぞ!なんて言ってくれる尽八の腕を引っ張って尽八の耳元で他に誰にも聞こえないくらい小さい声で言った。
「今日、ずっと一緒にいて」
「ーー!!!」
口をぱくぱくしながら再び真っ赤になる尽八。
やっぱり、尽八をイジるのは楽しいなあ。
end
東堂くんの場合
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