「・・・・・・え」


これは一体どういう状況ですか説明してください神様仏様。

なんで 目の前に 尽八が いるの ????

夢?夢だよねこれ。二度寝しよう。


「・・・いやいやいやいや」


おかしいよ!!なんで裸なの!?カチューシャしてない尽八反則・・・じゃなくて!なんで尽八が私の腕の中で寝てるの!?・・・ぱちは?ぱちがいない。


「んん・・・」

「っ!」

「・・・おはよう」

「・・・お、おはよう・・・じゃなくて!なんで尽八がここにいるの!?」

「え・・・あ、も、戻ってる!?」


何故か自分の手を見て驚く尽八。そのあとも自分の身体をぺたぺた触って、何故か一人で喜んでいた。

・・・戻ってる・・・?


「・・・もしかして・・・ぱ、ぱち?」

「・・・あ、ああ」

「っ!!!!」


多分私いま全身真っ赤だ。
え、だってぱちだとしたら・・・名前とか、その、あの連絡待ってたところとか、お、お風呂とか・・・嘘でしょ・・・。


「あああ、あの、昨日の事は忘れ・・・」

「名前」

「な、なにっ」

「俺は昨日の事は忘れられんよ。忘れる気も無い」

「なに言って・・・」

「俺の事が好きか?」


なに聞いてるのこのひと!!!
昨日ので丸わかりだったのは分かるけど普通聞く!?!?


「・・・好き、だけど」

「俺も名前の事が好きだ」

「・・・」


かえってきた言葉に、私は唖然とした。尽八からは友達という対象で見られているとずっと思っていたから。


「付き合ってくれないか?」

「・・・うん」


返事をした途端に抱き締めてくれる尽八。

嬉しい。嬉しい・・・けど。


「服着てから言ってほしかったな」

「すまんな・・・だが俺の服は家だ」

「後で取りいってあげ・・・んっ」


話をしている最中に、いきなり尽八にキスされた。


「んんっ・・・待っ」

「ハァ・・・待てない」


しかもいきなり深いやつ。腰に、腰にナニか当たってますよ東堂さん。


「昨日散々見せびらかされたからな」

「見せびらかしたつもりないから!猫だったじゃん!」

「俺はこいつを抑えるのに必死だったんだぞ」

「いまも抑えてよ」

「いいや無理だ」


休みの日は一日、時間を無駄にしてしまいましたとさ。

めでたしめでたし。



「猫チャンどーだったのォ?」

「「荒北ぁあああああ!!」」

「そういえば付き合ったらしいネ、オメデト」



end

猫が東堂になった。
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