「キャットフード、きらい?」
どうする、東堂尽八。
目の前にはキャットフード。食べろという名前の視線。
「もうちょっと待ってみようかな」
食べれるわけが無いではないか。俺は人間なのだからな。・・・ああ、いい匂いがする。
「・・・ぱち。猫は人間のご飯食べれないんだよ、ごめんね」
暫く見つめるが、くれる気配はない。断じて食べんぞキャットフードなど!!・・・しかし、このまま食べなければ餓死してしまう。思い切って食べてみるか。・・・ん?美味い!!!
「あ、そうだ。尽八に写メおくろ」
「!!!」
俺に写メだと!?生憎携帯は持ち合わせていない。
「ぱちー?こっち向いて!」
カシャッ
「うん、かわいい」
つい癖でキメてしまったではないか。
昼を食べ終えた名前は、大学の課題を終わらせてそのままテーブルで寝てしまった。人間の姿なら、抱き上げて布団に運ぶことができたのだが。生憎、俺は今猫だ。
・・・俺も寝よう。
「ぱちーぃ」
な、ななななな!!??目の前にはには名前の顔。この状況・・・抱きしめられているのか?!
「さーてと、夕飯の支度しよう」
ああ、心臓持つのか?
ごはん(猫用)を食べてみた
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