一体、始末完了。
「どう?真波」
「治りが・・・早い。これもウイルスのおかげなのかな」
服の腹部分を切ってお腹を出してあるが、なまえ@の肋骨あたりは真っ青だが腫れてはいなかった。なまえ@が起きたら、折角東京について調達した服を・・・と文句を言うんだろうけど。
「多分、ウイルスのおかげね。痛むものは痛むだろうけど、致命傷にはなってないわね」
「咄嗟にお腹を少し庇っていたのもあると思うけど・・・俺のせいですよね」
「・・・真波のせいじゃない。私はアンデッドに起こされたことは全てアンデッドのせいだと思ってる。けど、一番悪いのはアンブレラ社ね」
「東堂さん、大丈夫かな」
「大丈夫だろ、尽八ならやるさ」
東堂の方を見れば、怪我をしているがやはり巻島の方が劣っていた。金城の方も、もうすぐ終わりそうだ。
「いくぜフクチャン!!!」
「ああ!!」
荒北と福富も、協力して金城を倒した。残るは東堂のみ。
「俺の知ってる巻島裕介はウイルスなんかに負ける男じゃねぇ・・・俺が、楽にしてやるからな、巻ちゃん」
「うう・・・」
いつもみたいに変な口癖なんか使わずに唸るだけの巻島。東堂は巻島に対して始めて刀を抜いて
「じゃあな、巻ちゃん」
一瞬で詰め寄って、斬った。
「・・・失敗作めが。やれ、お前ら」
隠れていた隊員達がこちらに一斉に銃を構えた。
「おいおい、やめといた方がいいンじゃなァイ?」
「俺達は今・・・虫の居所が悪い」
一瞬だった。
靖友、東堂、金城、新開が一斉に飛び出して隊員達を倒していく。そして最後に残ったのはここでは一番偉いであろう男。
「クソッ・・・」
男は外に逃げていった。しかし、隊員がいない今、外は今頃
「うわァアアッ!!!!」
アンデッドだらけだろう。
「俺達も逃げるぞ」
なまえ@を東堂が背負って、私達もアンデッドを倒しながら外に出た。休憩する場所を探して、雑居ビルに入った。
「これからどーすンの、フクチャン」
「・・・金城達を失った今、俺達の目的が無くなった。・・・だが、新たな目的が出来た」
「・・・アンブレア社を潰す、か?」
「ああ・・・アンブレア社の本部は北海道。明日、食料と武器を確保してから千葉に向かう」
「千葉より埼玉を通過した方が早いぞ、寿一」
「バァーカ。千葉はアイツらの地元だろォ」
「・・・墓だけでも、作ってやらないとな」
福富に、今日はもう休めと言われて私達はそれぞれ眠りについた。東堂は・・・なまえ@に離れず看病していた。
to be continude
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