「あああああああああああああ」
「ッせ!!!!」
放課後、部活がオフらしい荒北と新開とファミレスに来ていた。荒北の前には唐揚げとベプシ。新開の前にはパフェとグリルと・・・なんか色々ある。
「なんなのあの人バカなの少しは照れてもいいんじゃないの」
「お前に魅力が無いンじゃなァイ?」
「年齢イコールに言われたくないなぁ?」
「てめぇ・・・」
「まぁまぁ怒るなって靖友。食うか?」
「いらねーヨ!!」
新開が荒北を宥めようと食べていたパフェを少しすくって荒北に差し出すが断られる。相変わらず荒北は短気だ。
「早く告ればァ?」
「・・・うん、告白しようとは思ってる」
「マジかよ」
「頑張れよ」
君達、テキトーだね。
「ねえ、東堂」
「どうかしたのか?」
「日曜空いてる?」
「日曜なら部活も午前だけだぞ」
さっそく、告白する為に二人きりで何処か出かけようと東堂を誘った。日曜に部活が午前だけしかないこともあらかじめ荒北と新開から情報はもらっていた。
「じゃあ、二人ででかけない?」
「・・・へ・・・あ、ああ!分かった!」
と、言うことで。日曜は東堂とデート・・・じゃなくて出かけることになった。
黒地の花柄ワンピースに、白のカーディガン、低めのパンプス・・・変じゃないよね。待ち合わせの時間まであと三十分。待ち合わせ場所までは二十分くらいだし、そろそろ出ておこう。緊張してるやばい、私服東堂なんてはじめて見るし、絶対かっこいいんだろうなあ。ヘマしないように頑張らなきゃ。なんて考えていたらあっという間に待ち合わせ場所についた。って東堂もういるよ!!
「ごめん、待った?」
「!いや、いま来たところだ」
・・・私服東堂の破壊力、半端ない。周りの女子の視線も釘付けだった。
「あー、その・・・」
「どうしたの?東堂」
「・・・に、似合ってるな!可愛いぞ」
「・・・え」
待ってください。反則ですそんなの。なんなの東堂やめてよ。鏡を見なくても分かる。顔に熱が一気にきて、きっと私の顔はいま真っ赤だ。
「な、なんで赤くなる!?」
「え、あ、いや、だって!」
「わ、ワッハッハ!俺みたいな美形に褒められたら嬉しいだろうな!」
「・・・」
「無視か!?」
私は一日持つのでしょうか。
end
なんで赤くなる?!
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