私は今どうすればいいか分かりません。大切な友達の名前Aちゃんがとても不機嫌です。挨拶をしたら「・・・はよ」って目も見ずに言われました。


「・・・あ、あの、名前A?昨日何かあった??」

「・・・別に」


怖いよ。なにこれどうすればいいの?エ○カ様?エリ○様かよ!!!名前Aちゃんにエリ○様乗り移ってしまったのかコレは!?


「ねぇ東堂、どうすればいいと思う?名前Aが○リカ様みたいなんだけど」

「エ○カ様・・・?」

「不機嫌だからどうしたの?って聞いたら別に・・・って!これエリがふっ!?」

「おはようございます東堂先生!今日もかっこいいですね!!」


東堂と話している最中、いきなり現れた杉本さんに突き飛ばされた。褒められた東堂は「おはよう。今日もオレは美形だろう!ワッハッハッ!!」なんて言ってるから腹立つ。少しは私のこと心配しようよ。


「はぁ・・・」


まぁいいや、早く準備しよう。





「名前@せんせい、とうどうせんせいがとられちゃうー」

「ん?どういうこと?」


お外遊びをしているときに、みおちゃんが私のところにやってきてそう訴えた。


「あのね、すぎもとせんせいにとられちゃうの」

「えっ・・・ああ、大丈夫だよみおちゃん。東堂先生は皆の東堂先生でしょ?」

「うん・・・」

「だから大丈夫。ね?」


とか言いつつ、私が一番気にしているかもしれない。東堂と杉本さんの事を。





次の日、昨日から思っていた事だが黒原さんと杉本さんの様子が変だった。私も体験したから分かる。幼稚園の先生の大変さが分かって来たのだろう。大半は子供が好きで目指すけど、実際は過酷。わがままな園児も大変な園児もいる。体力も使う。何日も経てば体力の限界がくる。二人は元気が無く、イライラしているのも分かる。


「苗字@は意外と絵は上手いな」

「意外と、は余計だけどありがとう」


園児は名前A達と外遊びで、私と杉本さんと東堂は中で創作中。私が褒められ・・・いや、これ褒められたに入るか分からないけど、褒められた?瞬間に杉本さんにキッと睨まれた。若者は怖すぎる。ていうかあなた近過ぎじゃない?東堂と近過ぎじゃない?腕くっつきそうだよ?


「東堂先生って、本当に何でもできちゃいますよね?」

「フッ、まあな!!!」

「うっざ」

「うざくはないな!!」

「ぜんぜんうざくないですよ?自信があるのは良いことだと思いますっ!」


うわあ、やめて杉本さん。調子乗っちゃうじゃんこのひと・・・


「全く、苗字@も杉本さんみたいに可愛らしくしてみたらどうだ?素直になれ苗字@!」

「・・・は?」


お分かりいただけただろうか。ぷつんと切れそうです。二人の世界だし、意味分からない。なんか、・・・むかつく。


「私は正直に思った事言ってるだけだよ」

「む?なにを怒っているのだ苗字@」

「怒ってない」

「怒っているではないか!」

「だから怒ってないってば!!」


・・・はっ。やばい、やってしまったよこんなところで大声出しちゃった。幼稚園で、やっちゃったよどうしようこれ。


「苗字Aせんせー怖いっ」

「・・・」


杉本さんの一言で、どうでもよくなった。怖いって・・・あなたの方が怖いですけど。居心地悪い、教室出よう


「苗字A?何処に・・・」

「トイレ」


不機嫌なの丸出しで教室から出たけど、どうしよう。戻るのめっちゃ気まずいじゃん。園長のところ行ってお仕事もらおうかな。


「あーもう、最悪」


取り敢えず頭を冷やす為に渡り廊下から外を見る。園児に癒されよう。・・・なんで私あんなにイライラしちゃったんだろう。いじられたから?いや、ああいうのは慣れているし。・・・相手が、東堂だから?杉本さんと東堂が中良さげだから?・・・嫉妬?


「面倒くさ・・・」


やっぱり、東堂が好きなのかな。



to be continude





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