ヒAに誘われたシェアハウスのメンバーが集まり、今日からその場所に暮らすことになった。私達女メンバーは決まっている。管理人からは残りのメンバーは男四人という事しか聞かされていなかった。歳も近いというし、大丈夫だとは思うけど。
ガチャッ
「うわ、綺麗」
玄関の扉を開けたヒAが中を確認してから私達も中に入れば、靴がないのできっとまだ誰も来ていないのだろう。家は外見も良かったが、内装も結構綺麗で住みやすそうだ。
「リビング広いね」
「テレビおっきい!」
「ヒB、部屋見てくるね!」
「え、待ってあたしも見たい!!!」
ヒBがリビングの近くにある階段を登って二階に向かえば、それを追いかけてヒAも階段を登っていく。
「ヒ@はいいの?」
「ちょっと一階回って見てからにする」
「じゃあわたしも上みてくるね〜」
「うん」
三人共上に行ってしまったので荷物をそのままにしておくわけにもいかず、私はそのまま一階に残った。
それにしても、やはり人数が人数なので家電が大きい。もちろんリビングは広くて、テレビも大きいし、ソファも大きいし家電も大きい。家賃は月七万で普通だけど、光熱費は割って出すので少し得した気分にもなれる。問題は、他人と家族みたいに共有して暮らせるのか。
「あったかい・・・」
日当たりもいいし、結構いい場所に済むんだな。庭に面した窓側に立っていると、人影が見えた。もしかしたら、ここに住む人かもしれない。・・・うわ、目つき悪い。怖い。
「ヒ@、部屋狭めだけどまぁ寝るだけって考えたら結構良いと思う」
「ヒBは狭い方が怖くないからいい!」
「ヒB、薄い本入りきるの?」
「それは頑張る・・・」
私達が話していると、外が少しだけ騒がしくなってすぐに玄関の扉が開いた。人見知り・・・ていうかコミュ症のヒBとヒCは少しだけ私とヒAの後ろに隠れるようにして下がった。
「まさかお前と同じことを考えるとはな!!ワッハッハッ!!」
「ッせーよ!!・・・あ?もう来てんじゃねぇか」
「御堂筋くん、そんな顔してないで早く上がらんかね!」
なかなかうるさそうな人達だ。まず静かに暮らすことは諦めなければ。まずは一人目、顔は整っているがカチューシャで全てを台無しにしている男が入ってきた。そして二人目、先ほど見た目つきの悪い男。近くで見ると余計に目つきが悪い。怖い。三人目、派手な髪色でロングヘアーの美人さんが入ってきた。美人だけど、体格的に男だろう。そして四人目、すごく嫌そうな顔をしてできるだけ影を薄めている細い高身長の男が入ってきた。
「君たちが今日から一緒に暮らす女性か!よろしく頼むよ!」
「はぁ・・・」
「オレは東堂尽八だ」
「荒北靖友」
「巻島、裕介ッショ」
「・・・御堂筋翔」
「渡邉ヒA、よろしくね!」
「鈴木ヒ@」
「た、達木ヒBです」
「桝田、ヒC・・・」
以上が、これから共に暮らすことになるメンバーだ。
to be continude
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