前世というのを信じる人間はどれくらいだろうか。

私はパラディ島のとあるハイスクールで化学教師をしているのだが、ある日生徒に「ヒプノセラピー」というものを教えてもらった。

ヒプノセラピーとは「催眠」と呼ばれる変性意識状態を利用して潜在意識に働きかけ、心因性の問題の低減、解消を図る治療法。催眠で人の心を開き、暗示をさせることによって治すのだ。

ヒプノセラピーと言っても治療法は複数あり幼少期の記憶を思い起こさせトラウマ等の原因を辿る「年齢後退療法」と、スピリチュアルリズムの観点から利用し前世の人生を体験して気づきを得る「前世療法」、愛する故人とのコミュニケーションを測ることで心を治す「悲嘆療法」がある。

試しに知人男性に「前世療法」をやらせてみた所、新任で入ってきた日本語教師の女性と前世では恋人同士だったそうだ。前世で2人は生徒と教師という関係だったらしいのだが、戦争で生き別れてしまいそのまま生涯を終えたらしい。


人の縁は前世から繋がっていると私は信じたい。 今の仕事仲間、ネットの世界で知り合った人間たち、ご近所さん、恋人や夫エトセトラ･･･あなたの周りを取り囲む人間は少なからず前世で繋がっているはずだ。


ところで話は大きく逸れるが、このヒプノセラピーを使えば、このパラディ島で起きた巨人の謎が解けるかもしれない。しかし、心理的に負担が掛かる出来事が多いはずなので研究をするならば十分な注意が必要だ。


前世療法をした男性と女性についての内容は、また別記事で書かせてもらうが2人がどうなったかと言うと･･･めでたくも来月結婚式を挙げる予定だ。彼は「前世で繋がってなくてもアイツに惚れている自信がある」そうで、気を抜くと惚気られる毎日を過ごしている。

前世療法のお陰か、眠りの浅い彼も今ではぐっすり眠れているようだ。

めでたしめでたし。

投稿時間:2021.5.12 AM3:38:17
ハンジ・ゾエのブログにて抜粋





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