「国行おっそーい!待ちくたびれたんだから!」
「そりゃ、悪かったなぁ蛍丸。国俊と仲良うしてた?」
「国俊がいれば何も心配することないからね」

明石国行が本丸へやって来た。同じ来派の蛍丸は口を尖らせながらも大喜びで、愛染国俊は苦笑いしながらも歓迎した。

明石は自称、愛染と蛍丸の保護者。本人曰くやる気がないのが売り。そんな駄目保護者だが、蛍丸も愛染も明石がやって来て以前より楽しそうだ。


「国行っ」
「おー、どないしたん蛍丸?」
「見て見て、これ」
「草?」
「四つ葉のクローバーだよ。俺、この前遠征で見つけたの。それで、国行に会えますようにってお願いしたんだ」
「蛍丸……」

ぎゅ、と明石が蛍丸を抱き締めた。自分も蛍丸に会いたいと思っていたが、蛍丸も同じ気持ちだったのが嬉しかった。

「国行…?」
「嬉しいことしてくれるなぁ、蛍丸」
「えへへっ」


この幸せは二度と離す訳にはいかない。蛍丸は自分が守らなければ。





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -