※恋の病

*仁王視点
*二人は付き合ってる










以前、文化祭の時の俺の医者のコスプレが気に入ったとブン太に言われ、調子に乗ってしまった。


自室のベッドにブン太を押し倒し、小さな唇にキスしてやる。


「ブン太、イイコトしような」


ブン太は何かわかっていない様子できょとんとしている。

いったんベッドから降りてクローゼットへ向かう。

…あった。



文化祭の時、柳生とのショートコントで使った白衣。

それを制服の上から羽織ると再びベッドに乗りあげる。





「お医者さんごっこなり」







ブン太はまだ意味がわからない様子で俺を黙って見つめる。


…教えてあげるぜよ



「まずは心臓の音を聞かせてほしいなり……」

「……?」

「シャツ、捲って胸を先生に見せてくれんかの」

「……なっ!」

意味がわかったのか顔を赤くする。

「俺はお医者さんぜよ」

困り顔をしてみせるとブン太は墜ちる。

俺の視線を気にしながらボタンを一つ一つ外していく。

全部外し終えたら肌を晒す。

普段は服で隠され日焼けしていない胴は白く綺麗だった。


掌をブン太の白い胸に当てる。



…バクバクと鳴る心臓は俺にドキドキしてるって思っていいんかの……


左胸に当てていただけの手を動かし、胸の赤い突起をつねってやる。

「ぁあ……っ」


左胸の刺激を続けたまま、触れられていないがぷっくりと主張する右の乳首に顔を寄せた。


「にお、う……」


求められるように名前を呼ばれ気分がよくなる。


思い切り吸いついてやると快感の色が混じった声をあげる。


「んっ、ンッ……!あぁっ…」





腰のあたりに違和感を感じると思ったらブン太が勃起した自身を俺の腰に擦りつけていた。



「どうしたんじゃ?腰が揺れてるぜよ」

「ふ、…ンッ、んっ……」


喋ると乳首に息がかかりくすぐったいのか甘い声を漏らす。






乳首を弄っていた手を下へと滑らせ、ブン太の勃起したものをズボンの上から撫でてやる。


「ぁ……っ」

「ブン太、これ、治してほしいじゃろ?」

「…え…っ?な、に?」

「先生治して下さいって言ったら弄ってあげるなり」


ブン太の瞳が期待に潤んでいる。

肝心な唇は閉じられたままで、ほしい言葉聞けそうではない。



「ブン太、早くしないと先生治してあげないぜよ」


「……っ!」

刺激されない下半身はガクガクと揺れているというのにまだ意地を張るのか。

……かわいいブン太の口から聞きたい

「ブン太……」

こっちから懇願の意味も込めて優しく呼びかける。


「に、仁王…触って……」


「ダメじゃ、教えたじゃろ?」


先生、と呼ばれたいだけでこんなに必死になる自分に自分でも驚いた。


「に…おう…せ、先生……治してくださぃ……っ」

恥ずかしいのか語尾が聞き取りにくかったがゆるしてやる。


…優しい先生なり。




「よく言えたの」


ブン太の履いているズボンを下着ごと引き抜き、勃起したペニスに触れてやる。


「あぁ、……ンンっ」

強く握って上下に激しく子すると甘い声をあげる。



「や、ふぁ……ぁあ…っ」


同じ男であるのにブン太の自身を無性に口に含みたいと思った。

頭を下に移動させ震えるペニスに口付ける。

亀頭から根元まで優しく舐めてやると先っぽから蜜が垂れてきた。
そも蜜すらも愛おしくて舐めとる。



ついでに尻の窄まりにも舌を寄せるを腰がビクッとしてかわいかった。


自分の唾液やブン太の先走りで潤った蕾につぷりと中指を入れる。


「ひぅ……っ」


中は指の侵入を拒むようにきゅうきゅうと締め付けてくる。




「痛いところはないかの?」


遊びとはいえいつもの違う性行為に興奮してついノリノリになってしまう。

「あっ、あぁ……尻が…」

「ん?お尻が痛むんかの?」

わざとらしく訊いてやるとブン太はコクコクと頷いた。


「…じゃあ、注射しなきゃじゃな」


次の行為が予測できたのか指の締めつけがまた一瞬きつくなった。


「注射しやすいように両足を抱えてくれんかの」

「なっ!や、ゃだ……っ」

「やらなきゃお注射できんじゃろ」





羞恥心が邪魔をするのだろう。
変態、と罵りながら俺を睨みつける。
…泣きそう顔で睨んでも全く怖くないじゃき





はやくしんしゃいと促せば、ブン太はのろのろと足を抱える。


「はっ、丸見え…」

「……も、やだ…っ!見るな……」


ブン太が本格的に泣きそうだ。

少しいじめすぎたかの…と思ったが可愛いブン太を見られるのならいいと自分に納得させた。











「あ、ンっ……やっ、ソコ…っやだ…」


グチョグチョと卑猥な音が響く。

ブン太の後孔は俺の硬くなったペニスをめりめりと音を立てて飲み込んでいる。


「…っ、んぁ…あっあぁ……にお、仁王…!」


必死に名前を呼ぶブン太に胸が熱くなるが、またいいことを思いついた。


「ブン太、俺はお医者さんぜよ…、ちゃんと先生って呼んでくれんと困るのう」


動く腰をそのままにして言うと、ブン太は理性が飛んだのか意外にもあっさり俺の要求に答えてくれた。

「あっ……ぁん…んっあぅ……せん、せ…先生…っ!」


「かわええ…んっ、ハ……かわええ患者さんじゃのう……っ!」




ブン太の締りがきつくなったとこから絶頂が近いことがわかった。


「やっ、イきそ…っ、んっんん…あぁっ……!」




腰をはやく動かせばブン太はおおきく喘ぎ、欲望を吐き出した。

「俺もイく…はぁっ、はっ……ン…、く……っ!」








「おい…、中に出すと腹が痛くなるからやめろって前も言っただろい?!」


「お注射じゃけん、中に出すのはあたりまえじゃろ!お薬じゃ」


「はぁ?何それおまえ気持ちワルっ!」




眉を吊り上げて怒るブン太はさっきまで俺のしたで喘いでいたのと同じ人物とは思えないほどで、
でもどんなブン太でも最高にかわいいくて、最高に愛おしい。




気づけばこんなにもブン太に夢中だ。

病気は俺の方かもしれない。




…end



[ 3/10 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -