※勉強どころじゃない




「あっちい…」



クーラーのないこの部屋は、梅雨明けした夏を過ごすには暑すぎた。


机の上に置いたグラスの中の氷がカランと音をたてて崩れた。


七月中旬
テスト週間真っ只中だった


今は仁王と一緒に期末テストの勉強をしている。


苦手な数学を教えてくれるらしく、俺の部屋に来てくれた。




「じゃからの、これはさっきの公式を使うんじゃ」


……

やばい

わかんないわかんない

さっぱりわからん

っつうか…暑すぎ…

なんも頭に入んねー


扇風機だけじゃ限界だ…


全身から汗が垂れる

そこらへんにあった適当な教科書でうちわ代わりにパタパタとあおぐと

「…聞いとるかのぅ?」

「うん…でもわかんねー。暑くてやる気もでねー」


教科書で風を送ると少しだけだが気持ちよくて目を閉じる。




「……丸井」

「あ?……んぅ…ッ」

名前を呼ばれ仁王のほうへ顔を向けると口を塞がれた


油断していたせいで俺の口は開きっぱなしで、そこから仁王の舌が入ってくる。


「ふ…ん…っ、んぁ……ッ!?」

口内を好きなように荒らされ、ゾクゾクとした快感が襲う。

同時に冷たいものを感じた。

仁王によって氷が送られてきたらしい。

一つの氷をオレと仁王の舌で転がしあう。

溶けた水と互いの唾液が俺の口から溢れ、顎をつたう。


「…ん、ぷはっ……」


唇を離せば仁王の唇と透明の人で結ばれていた。

「はぁ…はぁ…」


やばっ

勃った……



仁王の股を見ると、同じようにペニスがズボンを押し上げていた。


「勉強はおあずけじゃな…」









ベッドに押し倒され、服を脱がされる。

いつもよりも性急な動きから、仁王が余裕がないのがわかる。


ズボンを脱がされ下着の上から勃起したペニスを擦られる。


「んっ、におう…や、だ…直接……」

「今日の丸井は積極的じゃのぅ」

「…あ…やぁ、も…いいから…」



下着も脱がされ、これからくるであろう快感に想像だけだイきそうになる。

しかし望んだ快感はなかった。


「はぁ…にお……っ、そっち…?」


勃起したものを直接擦ってほしかった。

仁王の大きな手に包まれて早く絶頂を迎えたかった。

なのに仁王が触ったのはその後ろ…

蕾をやわやわと撫でられる。


もともと受け入れる器官ではないから、濡れてるわけでもなかった。

だけど仁王が撫でるたびにくちゅくちゅとおとがなる。


「丸井が前から蜜を垂らすから、こっちもびしょびしょじゃき」

「……っ」


恥ずかしい

恥ずかしくて死にそうだ




仁王とはもう何度もセックスをした。
蕾を撫でられると、もっと深い快感を求めてしまう。


「にお…ぁ…もっと…」


「……っ!煽っとるんかの?」

「うるせ…も……入れて…」







「あっ…んっんっ…ふぁ……ッ」

指を突き入れられ、前立腺をくにくにと刺激されると甲高い声が出る。


気づけば仁王の指を3本飲み込んでいたらしく、俺の蕾の受け入れる準備は整っていた。


…仁王、仁王

仁王がほしくてたまらない

仁王の熱いので奥を突かれたい……






「…!!ひぁ…!」

蕾に急に冷たさが走りびっくりしてひまう。


…また氷かよぃ…っ!



氷が中へ入れられる。

「ん…っ、やだ…!やだぁ…」


「冷たくて気持ちいいじゃろ?さっきまであんなに暑がってたんに…」



やだ


やだ


やだ



「も、やだぁ……仁王がいい…仁王のが…気持ちいい、から……っ!」

「…!こいつは…っどうしてこうも俺を煽るんかの…」





仁王の指が蕾から離れたかと思うと、熱いものがあてられる。


…仁王のが入ってくる…


「はぁっ…んっ、あぁぁっ…にお…」


気持ちいい

やっぱり仁王のがいい


「っ!さっきまで氷入れられてたんに、丸井の中はあたたかいのぅっ」

「ふぁ、んっ……んっあん…にお、イきそ…」


「はぁっはっ、俺もじゃき…一緒にイこうな……」


腰の動きを激しくされ、俺はあっという間に射精した。


仁王の熱も中に流れるのを感じた。









「はぁ…はぁ…俺たちテスト前なのになにやったんだよ…」

「ふっ、今からでも間に合うじゃき頑張ろな」


ポンと頭に手をのせられる。








…end



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