あれから10年がたち、私は15歳になった。
中の実年齢は怖くて思い出したくもない。ばばあにもほどがある。


これもある意味コスプレだよなあ、と呟きながら鏡の前でくるりと回ってスカートの端をつまむ。
まさか、着ることになるとは思わなかったなあ、なんて一人で微笑む。


「なまえー!準備できたかー?」

「…置いていくぞ。」


窓から聞こえてくる陸ちゃん(いつのまにか呼び方が変わった)と奏君の声に「今行くから待って!」と声をかける。

慌てて靴を履き、「遅れてごめんね!」と言うと、イケメン二人は大丈夫だと返してくれたので駅に向かう。


「んにしても早乙女学園かあ、」と突然言い出す陸ちゃんにどうかしたの?と聞くと「まさか通うことになるとは思わなかった。」と言った。


思わず私もさっき思ったと言うと「だよなあ…」なんて制服をつまむ。


「お前達が早乙女学園が良いって言ったんだろ…」なんて奏君が溜息をついた気がしたが、無視無視。


「まあ、Bだしいっか!」なんてにっと笑う陸ちゃんと「はあ…」と溜息をつく奏君に挟まれる。


「両手に花?」なんてくすくす笑うとそれを聞いた二人も笑ってくれて、不覚にもやっぱりイケメンだなあっておもいました。



…Bクラスのレベルだけどね!








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