あたしは委員会に入らない代わりに、クラスの掲示係。
しかも、一人。
「上原さん、これ放課後に張っておいてくれる?一人じゃ大変だと思うから誰かと一緒に。」
担任から渡されたのはダンボールに入れられたポスターや予定表。
…誰かって。
早く終わらせて早く帰ろう。
そう思ってはいたものの、この量は流石に一人じゃ無理かも…。
教室に残っていた女子二人の方を見る。
パッと目が合った一人がすぐに目を逸らして、教室を出て行く。それに続けてもう一人も出て行った。
「手伝わなくて良かったかなぁ?」
「大丈夫でしょ。上原さんて、何でも一人でしちゃうし。」
聞こえた会話に、自嘲しそうになる。
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