幸せなのか不幸せなのかわからないような、ぬるま湯に浸かる毎日。情交も喧嘩も何もかも子供が大人の真似をした、おままごとのようだった。
「やぁぎゅ」
「なんですか?」
「なんもなかよ。呼んでみただけじゃ」
ああ、もどかしい。大人の真似じゃない恋愛がしたいんだ。そう叫びたくなる。
けれどこの紳士はどこまでも型にはまった優しさで包み込むんだ。
「な、キスして」
「いいですよ」
一瞬だけ垣間見える獣のような欲望に、クラクラする。このまま欲望にまかせて食らいついてくれればいいのに。そうすれば、このおままごとに終止符をうつことができるような気がした。
(それは身勝手な願い?)
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短かッ!!
ま、まあリハビリみたいなもんだよねと無理やり納得しておきます。
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