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気に入られたって嬉しくないときもある1
「ねぇ阿伏兎、今回の任務鳳仙の旦那のことやっちゃっていいよね?」 「おいおい、俺はそんなこと一言も言ってないと思うんですがね団長様」 「じゃあ殺さないからさ。ちょっと喧嘩するぐらいならいいでしょ?」 「団長のことだからどうせ手が滑って殺っちまったとか言うんでしょう?ま、なに言っても止まらないのはわかってますがねェ」 「頭のいい部下をもって俺は幸せだよ」 「よく言うぜほんとに」 「じゃあ吉原にしゅっぱーつ」
地球のゴハンも食べられるし鳳仙の旦那とも殺り合えそうだし楽しみだな。早く俺の渇きを潤してくれよ。
∴ ∵
「くせ者だ!」 「捕まえろ!」
おぅおぅ、久しぶりだねくせ者なんて言葉。でもあたし今そんな気分じゃないんだよね。どうせまた弱い奴だろうし。強い奴なら大歓迎だけど。
「姉貴!くせ者です!」 「みたいだね、でも頭はもう動い てんでしょ?あたしいらないよ」 「いやそれは、」 「てかいつも思うんだけど何であ たし姉貴って呼ばれてんの?しか も敬語だし」
だってあたし百華の中でも結構年下のほうだよ?ツッキーのこと頭はわかるけどあたし別にまとめ役でもないし、昔から百華いたわけでもないし。
「姉貴は姉貴なんですよ。頭と並 ぶかそれ以上の強さじゃないです か。頭も言ってましたよ」 「そんな強さとか関係ないでしょ 。しかもただ戦いたいだけのバカ だから。あたしのが年下だしタメ 語でいーよ」 「いや、それは無理です」
ワォ、めっちゃ素早い否定だったよ。おかげで某マフィア漫画の風紀委員みたいな反応しちゃったじゃないか。
「えー、いーじゃん」 「もう今更変えられません。あ、 みんな戻ってきましたよ」 「何気に流されたよ。やっぱあた しいらなかったじゃん。屋敷戻る ね」 「はい」
直ぐやられたってことは弱かったんだろうな、やっぱいかなくてよかった。なかなか強い奴こないし、ツッキーに相手してもらうか。絶対受けてくれないだろうけど。いや、でもツッキーのことだからからかえば、めっちゃ怒って攻撃してくるかも。そうなったら殺されちゃうけど。最終手段はもう鳳仙のじじ様か?まぁ、それも死ににいくようなもんか。やっぱり今日はおとなしく刀の手入れしよ。
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「で、作戦どんなだっけ阿伏兎?鳳仙の旦那に一発おみまいするんだっけ?」 「あんたほんとそれしか頭にないな。さっきも説明した通り、先ずは日輪のガキってのを捕まえるんですよ。まぁ団長は見ててくれても構わねぇですが」 「じゃあ俺ここで見てるネ」 「へいへい、じゃあ部下の私達が行ってきますよ。いくぞ云業」 「おぅ」 「いってらっしゃーい」
そんな子供とかどうでもいいでしょ?それより俺は早く鳳仙の旦那と殺り合いたいんだ。
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