「宿題終わんないよ!」

「それはいつまでも遊んでたお前がわりぃんだろ」

「何で去年は冬休み最終日に膨大な量の宿題やってた榛名が、今年は終わってんだよ」

「はっ。俺は頭いいから学習したんだよ冬休み始まって1週間で終わらせたからな」

「榛名がそんなことできるわけない」

「そんくらい出来るに決まってんだろ。俺を誰だと思ってんだ」

「バカ榛名」

「俺はバカじゃねぇっつーの!そんなことより早く宿題終わらせろ」

「だってー理科がー物理がーわからないー」

「んじゃもう分かんないとこ飛ばしてやれ」

「あいさー!」

「‥‥‥」

「‥‥‥」

「‥‥‥」

「終わったー!」

「はえーよ!つかお前ほとんど白紙じゃねぇか!」

「だって榛名が、早くしろよー、分かんないとこ飛ばしてやれよーって言ったから」

「それだってお前限度があんだろ!これじゃ宿題やってないのとかわんねぇよ」

「一緒にしないでよ!あたしはちゃんと何問か解いたもん」

「それ出しても理科の担任厳しいから許されねぇぞそれ。ま、俺は別にお前が宿題やらなかろーが関係ねぇからどうでもいいけどな」

「いやー!ちゃんとやる!ちゃんとやるから教えて榛名ー!」

「さっきは人のことバカ扱いしといてそれは都合良すぎんだろ?」

「うわーん、榛名の鬼畜!お願いしますー、終わったあかつきには何か奢るからー!」

「学食1週間分な」

「えぇ!榛名大食いなのに1週間とか無理!」

「じゃあ1人で頑張るんだな」

「うそうそ!お願い手伝って下さい榛名様!」

「最初からそう言やいいんだよ。おら、さっさとやれ」




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