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「明日からテストか」
「今更何言ってんの、アホ泉」
「やっべ、勉強してねぇよ」
「ノー勉で挑め、そして赤点になってしまえ」
「ふざけんな、赤点だけはとりたくねぇし。留年しちまうだろ」
「いんじゃない?永遠の高校1年で」
「響きはいいけどそれただのマダ○だろ。しかもいつまでたっても修学旅行いけねぇし、毎年同じ授業内容とか無理だわ」
「あれなんだね、プライドとかはないんだね。年下と授業なんてやってられるか!みたいな」
「俺心が広いからそういうの気にしねぇ。寧ろあれだな、お前より学年下っつうのがやだ」
「そっか!泉が留年したらあたし先輩か!いーじゃんそれ!したらもちろん敬語使ってよね!」
「絶対ぇ無理。お前が先輩とかねぇだろ」
「何でよー、酷いでしょそれは」
「だって先輩後輩になるってことは絶対同じクラスになれねぇってことじゃん」
「は?な、何それ」
「俺はお前と来年も同じクラスなりてぇと思ってっけど」
「う、ぁ、え、どう、も」
「‥‥‥ぷっ、すげぇ顔真っ赤。しかもどうもってなんだよ。やっぱおもしれぇーお前。2年連続とか疲れる」
「うわ!泉に騙された!最悪!もうお前は黙って勉強してろ!いや、もういっそ留年してしまえ」
「俺が留年したら寂しいくせに」
「寂しくないもん!」
「はいはい」
「ほんとだからね!」
嘘つきコンビ
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