部活の仲間、顧問の先生、友達、両親。色んな人があたしのことを慰めてくれた。
でもそんなことじゃあたしの心は癒されない。元気出して、そんなの無理。分かるよその気持ち、体験したこともないのになんでわかるの?かわいそう、同情なんていらないよ。どんな言葉もひねくれたあたしには届かなかった。
そして、あたしは生きる糧でさえあったバスケを手放した。顧問の先生にはマネージャーを薦められたけどもう一生出来ないかもしれないのに毎日ただ見るだけなんて耐えられるわけがない。あたしはまだそんなに強くないの。


それから、亀子変わったね。みんなにそう言われるようになった。実際自分でもそう思う。だって学校にはバスケをするために来ていたんだよ?それがなくなったら、もう学校にくる意味なんてない。だけど、部活がないからといって遊ぶ気にもなれない。何のやる気もでなくなって友達と話すのさえ面倒で。初めは可哀想な奴を気に掛けてた偽善者も今ではいなくなって精々する。こんな風に思う自分は嘸かし、相当ねじまがった最悪な奴なのだろうと思う。こんなあたしと話すのは、本当に仲が良い友達だけ。


人生ってこんなにも一瞬で変わってしまうものなんだ















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