昼休み、俺が秋丸と教室で飯食ってたら花子が物騒な物を持って恐ろしいことを言ってきやがった。



「もーときー!髪の毛刈ろう!」

「「は?」」

「あ、秋丸もやる?」

「いやいやいや、俺は大丈夫、です」



秋丸びびりすぎだろ。
いや、確かにこぇーけど。



「そーお?ま、いいけど。よし!やるか榛名!」

「えっ!ちょ、待てお前、いきなりどうしたんだよ!?」



笑顔で迫ってくる花子と距離をとってから聞いてみる。
ろくな答えが返ってこねぇのは知ってっけど。



「別にいきなりじゃないんだよ?前から思ってたんだけど、君たちさ、高校球児じゃん?それなのに坊主じゃないってどういうこと?」

「「は?」」

「かぐやん先輩や、大河先輩を見習え!てか、後輩のくせにちゃらちゃら髪伸ばしてんじゃねぇ!」

「はぁ!?」



途中からキャラ変わってんじゃねぇか!
誰だこいつ!?



「とゆーことだから、ほらっ頭出せや」



笑顔で言うセリフじゃねぇだろそれは!
やべぇ、こいつならまじでやりそうだな。



「俺は坊主なんてなんねぇぞ!」



机の間をぬって、教室から逃げ出した。
逃げるが勝ちってやつだ。
50m6秒前半をなめんなよ!



「待て榛名ぁぁぁぁ」

「ぎゃぁぁあ」



あいつ意外と足はぇぇぇぇ!
でも、坊主になってたまるか!








「あ、秋丸ー榛名見なかった?」

「花子ちゃんに追い掛けられてます」

「まじで?あいつほんとにやったのかー」

「え?」
「俺たちが冗談っ刈ってやれよって言っちまった」

「えぇ!?」



そんなことも知らず、榛名は逃げ続けるのだった。




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榛名は投手陣の中で1番似合わないと思う。
てか、プライド高いから部の決まりでも絶対にやらなそう。







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