あるところに貧しいながらも、幸せな暮らしをしていたお爺さんとお婆さんがいました。
でも2人の間には子供ができませんでした。
「榛名、俺は竹を採りに行ってくるな」
「うす、いってらっしゃい和さん」
なんか全然お爺さんとお婆さんじゃないし、むさ苦しいっすねぇ。
「うるさいぞ利央。役なんだからしょうがないだろ」
「そーだそーだ。ナレーション真面目にやっとけ」
はぁい。
▽▽▽
家に戻ってきたお爺さんは赤ちゃんを抱いていました。
「榛名ー、光る竹を切ったら赤ん坊が出てきたぞ」
「まじすか!うぉ、ちっせぇ!」
それから二人は赤ちゃんを花子と名付けて可愛がりました。
二人の愛情を受けて花子はすくすく育ちました。
花子は凄く綺麗になり、沢山の人が結婚したいとよってきました。
「花子ー!俺と結婚してくれー!」
「ふっ、花子が好きなのは俺だ」
「花子、俺だよな?」
その中でも、田島と阿部と準さんはしつこく言い寄りました。
そして何故か準さんは黒いです。
「うるせぇ」
うー、まぁいいやぁ。
そしてそれを見たお爺さんとお婆さん。
「誰が花子をお前らなんかにやるか!花子は俺のなんだよ」
「いや、あたしは榛名のじゃないし。てかお婆さんのくせに怖いから」
「榛名お前和さんに変なことしてねぇだろうな?」
「してねぇよ」
「つかお前ら男同士でヤっ「てもねぇよ!」
「花子ー、愛してる」
「はっはっはっ、賑やかだなぁ」
「お爺さん呑気すぎ」
なんやかんやで誰かを婿にしようと決めました。
「やっぱ金だろ?一番金ある奴な。花子に貢ぐだけ貢いで消えろ」
「ちょ、お婆さん。そもそもあたし結婚しなくていーし」
「いやぁ、でも俺達も安心したいしなぁ」
「だってあたし、もうお別れだから‥‥‥」
「は?」
花子は今まで隠していたことを打ち明けました。
実は花子は月のお姫様で、明日の夜には月の使者が迎えにくるというのです。
「俺はそんなの許さねぇぞ。花子は渡さねぇ」
「そうだ。もう花子は俺達の子供だからな」
「お爺さん、お婆さん‥‥!」
「そういうことなら俺だって守ってやるよ!」
「花子のためなら俺の命だってくれてやるさ」
「俺に黙ってどっか行くとか許さねぇ」
お爺さんお婆さんに続き、田島と阿部と準さんも花子を守るため立ち上がりました。
▽▽▽
次の日の夜、空には大きな満月が怪しく輝いていました。
そして月の使者達が空から舞い降りてきます。
「花子、迎えに来てやったぜ」
「泉!お前に花子は渡さねぇぞ!」
「花子は俺と結婚するんだ!」
「阿部とはやだな」
「ふんっ、残念だけど花子は俺のだからな。月に連れて帰る。お前らは指くわえて見てろ」
月の使者の力で体が動かせないお爺さん達はただ花子が連れていかれるのを見ているだけでした。
「さようなら、みんな。今までありがとう」
「花子!」
そして花子は月にのぼっていきました。
お爺さん達はとても悲しみ、いつまでも月に向かって花子を呼んでいましたとさ。
めでたしめでたし、ではないけどあっちはめでたしかもしれないねぇ。
「やっと花子と会えたな。ま、出番少なかったけど最後に花子を俺のもんにできたからよしとすっか」
「泉のもんじゃないし」
「んだよ、もう離さねぇからな」
「ん、いずみ、ぁ」
終わらせ方が分からない。
そして物語はしょりまくった。