「泉眠い?」
「さっきから何なんだよお前は!」

俺は普段そんなにキレる奴じゃない、と思ってる。
けど、こいつがさっきから眠い?とか今何考えてるの?とか休み時間になると絶対に聞きに来る。

「うわー、いずみんが怒った!脳内眠いだけのいずみんが!」
「お前がしつこく聞いてくんのがいけないんだろ!しかも脳内眠いだけってどういうことだよ!」

泣き真似をしながら三橋と田島のところに走っていこうとした花子を捕まえる。

「だって、泉の脳内が眠いだけだったから本当にそうなのかなって思って」
「はぁ‥‥‥どこで俺の脳内を見たんだよ?」
「‥‥携帯」

あ、俺がため息ついたら一気に元気なくなった。
つか、携帯で俺の脳内を見たって‥‥‥

「脳内、メーカー?」
「そう!よくわかったね!泉はね、眠でうめつくされてたから」

また一気に元気になったし。
こいつの脳内は凄いことになってんのかもな。

「それでお前はしつこく聞いてきたのかよ。最初からそうやって説明しとけよな」
「それじゃあつまんないじゃんかー。それにしても眠いだけってつまんない。もっと色々あればいーのに!」

今度は不貞腐れる花子。
こいつも大変だな。

「で、お前はの脳内は?」
「あたしー?んっふっふっ、秘密」
「まぁお前の脳内は何となくわかるけどな」
「え!ほんと!?あたしどんな感じ?」
「まず、俺みたいに1つにまとまってはないだろ。それどころかぐちゃぐちゃだろうな。わかるのは、俺への愛だな」

顔真っ赤にしてるし。
今まさに脳内ぐちゃぐちゃだろうな。

「いや、何で、そんな!泉への愛なんてっ」
「あるくせに。だってわざわざ俺の名前で検索してくれたんだろ?それに俺の脳内に眠いしかなくて淋しかったんじゃねぇの?」
「ぐっ、‥‥ちがう」
「お、花子の脳内には嘘ってのもあんな」
「うそじゃない!」

あー、こいつ苛めんの楽しい。
やばいな、くせになりそうだ。

「安心しろって、俺の脳内にはお前の愛もあるからな」


でもやっぱ笑った顔が1番かもな。




確かに泉はいつも寝てそう。
そこに野球が入ってるだけなのかもw








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